本牧ゴールデンカップスの思い出
20代の後半を本牧で過ごしたが、今思うにいわゆる「青春」時代
だったのだろう、今でもきらめくような思い出が幾つも浮かんでくる
金が無く、友人と安アパートをシェアしたあの頃
何も持ってなくともバイクと酒があれば毎日幸せだった
当時私は山手警察署近くのバーを任されていたが
ほど近くにゴールデンカップスがあり、良くいらっしゃる女性のお客様が
「おなか空いてるんでしょ?」と仕事終わりに連れて行ってくださった際
遠慮なくステーキとカレーとスパゲッティを一人で食べた事は
今でも語り草にされている
横浜近辺でも最年長の一角であったマスターと、
先生と呼ばれるピアノを弾く男性がいて
私が一人で朝方飲んでいて、そろそろ店じまいという頃に
「誰もいないし、最後に一曲弾いてくれませんか?」と
先生にリクエストしたAs Time Goes By
あのデカダンな空間と時間に最高にマッチしたその演奏は
今でも忘れられない最高の思い出
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