あの日失ったもの。
もう数年前になるが、とある焼肉チェーン店が食中毒を発生させた。
それは業界の流通の問題なども含み、連日ニュースとなった。
その事件をきっかけに、ユッケや生レバーがお店から消えた。
厳密はユッケはあるが、生レバーは消えた。
生レバーを食べに行っていた
焼肉は美味しい。とても美味しい。カルビロース、牛タンなど本当に美味しいが、個人的には生レバーを楽しみに食べに行っていた側面がある。
あの独特の食感、甘味、風味。全てが完璧だった。
しかも、鮮度の問題もあり自宅で食べることはほぼ不可能。
焼肉店に行く理由は生レバーがあるから。
とい、言っても過言ではなかった。
塩とごま油
生レバーの美味しさの理由の一つに、塩とごま油で食べる方法もあげられる。初めてその食べ方をした時は衝撃だった。
油をつけて食べる。そんな食べ方、ありなのか?
そんな衝撃。
もしかしたら、生レバーの美味しさは塩とごま油の要素なのでは?
それも考えた。しかし、塩とごま油だけでは限界がある。
塩とごま油も生レバーと出会えてこそである。
生レバーが一般的に消えてからも塩をごま油を組み合わせたくて、
いろいろ試してみた。
・冷奴
・ハマチの刺身
・ローストビーフ
やはりどれも違和感を感じる。
某店舗にて鳥のレバーを生で、しかも塩とごま油で提供してくれる店があった。それはとても美味しかったので、少し心の余裕ができた。
が、生レバーを超えるものは出てきていない。
一つの光
そんな時、一つの食材に出会った。
タコである。タコの刺身を塩とごま油で食べる。
これが以外といける。韓国料理ではメジャーらしいが。
最近まで知らなかった。これなら自宅でもできる。
生レバーのような甘味を持ったコクはないが、
海の香りや食感など、非常に良い。
これは一つに光明である。