「家庭・仕事のどちらを諦めるか」で悩まなくていいようにしたい
この記事は
・昇進の打診があって仕事が忙しくなりそうだけど、家事育児もあるし断ろうか悩んでいる方
・比較的時間に余裕のある職場から、ハードワークな職場に転職を検討しているけど、時間的な制約が心配な方
・家庭状況の変化(出産や介護など)により、今の職場で働き続けるべきか悩んでいる方
を主な対象にしています。
加えて、上記のような部下を持つマネージャー層や、今まで家族と腹を割って「この家事どこまでやるべき?」みたいな話をしたことがない方にも読んでもらえると嬉しいです。
ハードワーク系(?)ベンチャーに勤め、二人の子供と一人の妊婦(育休取得中)と一緒になんとか生活している私が、
・どうやって毎日の生活を維持しているか
・ぶっちゃけどんな話し合いを夫婦でしてきたか
等々を書いてみます。
こうやって解決してるのかぁとか、こんな悩みがあるんだなぁというのを感じてもらえればと思います!
◆どうやって毎日の生活を維持しているか
家族が起きる前に軽く仕事をして、
朝ごはんやら登園準備をしたあと通常の勤務に入り
晩御飯と風呂、子供の寝かしつけをして
夜また仕事して
みたいな生活です。
自信を持って言えるのですが
全てにおいて古き良き家事育児をしていたのでは、精神的にも肉体的にも潰れます。
毎日顔を合わせる家族が
消耗しきっているなんて嫌ですよね。
そうならないようにいろんな工夫が必要です。
1. 共働き三種の神器
三種の神器って知ってますか?
八咫鏡、天叢雲剣、八尺瓊勾玉?
テレビ、洗濯機、冷蔵庫?
いえいえ!
今の時代は
ドラム式洗濯機、食洗機、ロボット掃除機
これです!
ドラム式洗濯機
基本は乾燥機能付きのものですね。
共働きで洗濯物を干したり取り込んだり、毎日やってたら倒れてしまいそうです!
乾燥機能付きのドラム式洗濯機を使って
今まで当たり前のようにやっていた「洗濯を干す」という作業からの解放はでかい。本当にでかいです。。
ちなみに我が家はこいつです
あんま乾かないのでは?
汚れ落ちはどう?
とか色々心配はありますが今は令和。
厚手の生地を入れすぎたときは生乾きっぽくなってしまうことはありますが、それは性能限界で運転したこっちの問題。
マニュアルの範囲で運転している分には乾燥も汚れ落ちも問題ありません。
しかも、
最近の洗濯機は洗剤を自動投入してくれる上に洗剤タンクが大型化しています。
洗濯機を回す度に洗剤を計量して投入する、なんてのはもはや必要ありません!
機種にもよりますが、お手入れも簡単な設計になっています
携帯にフィルター掃除のアラームも飛んでくるし、意外と楽にメンテナンスできます!
別機種と悩んでいましたが、メンテナンス性に惹かれてこの機種にしました。
その判断は間違っていなかったと思っています!
電気代も思ったよりかかってません。
計算してみたら、まじでカタログ値くらいの金額で運転できています!
食洗機
家庭向けでビルトインじゃないなら、最近はほぼパナソニック一択ですね。
すべてを手洗いする生活になんて戻れません。
汚れ落ちも 手洗い<<<食洗機 な状態です!
「素手で到底触れない温度のお湯」と、「毎日素手で触ったら絶対手荒れするだろ!ってレベルの洗剤」のコンボは最強。
あとはキッチン用品をひたすら食洗機対応にすると更に効果があがります。!
手洗いの食器が残ってしまうと効果は3割減くらいの肌感です。
このtweetを参考にすれば間違いはありません!!
ランチョンマットまで食洗機対応にすれば、テーブルを拭く手間も削減できます!
いいですか、忘れないでください
【すべて食洗機対応にする】
これが肝です。
注意点は、設置場所があるかどうか。
物理的な制約はどうしようもない!
きちんと計測して購入を検討する必要があります
ロボット掃除機
いいやつ買えば、自分で掃除機かけるよりきれいにしてくれます。
実際に使っている感じ、マッピング機能がなくてもきれいになります。
こういった記事もありますが、私の感覚としては、そこまでいらないんじゃない?というところです。
余裕がある範囲で上位機種を選べばいいと思います。
難点があるとすれば、
「掃除はできるが、片付けはできない」
というところ。
ルンバが掃除できるよう、床の上は片付けをしておく必要があります。
といっても床に散らばったおもちゃ等はこたつの上にひたすら乗せればOK。
お出かけ前にスイッチをいれれば、帰ってくる頃にはルンバが入念に掃除機をかけてくれています。
2. 料理
ぶっちゃけ、生協と冷凍食品に頼っています。
子供二人連れて買い物いくのってそれだけでかなり疲弊するので、
生協でできるだけ買い物は減らしています。
生協で大量に買い込むのが冷凍食品。
肉、野菜、魚の冷凍はもちろん、揚げ物やおかず類も活用しています。
お弁当には、冷凍食品がたいてい一品は入っています。
次はホットクックにもチャレンジしたい今日このごろ。
3. 子育て
親戚
徒歩圏内に妻の実家があります。
実家がある、というか、その地理を選んで住んでいます。
やはり、育児における大先輩。
困ったときにめちゃくちゃ頼りになります。
里帰り出産も快く引き受けてくださいましたし、なんなら家の中を子供対応にしてくださって、感謝の言葉もありません。
今も我が家で遊ぶのに飽きたら「ばあばの家に行くー」となるのでしょっちゅう遊びに行かせてもらっています。
休みの日には一緒におでかけもしてくれて、子供達が飽きないように苦心してくださっています。
孫と遊んで楽しいみたいな状態はとっくに超越しており、ほぼ親と同じ育児のスタンスでいてくれています。
ただし、義父・義母も働いており、すべての時間を我が家のために割けるわけではありません。
まさに1億総活躍社会です。
ベビーシッター
前前職ではシッターサービスの利用を積極的に推進していました。
(何ならダイバーシティ推進担当として、私自身が売り込んでいました)
我が家では、二人目が生まれた直後にお願いすることが多かったです。
「数時間、シッターの方に二人目の面倒を見てもらっているすきに、上の子としっかり遊ぶ時間を確保する」
みたいな活用方法がメインでした。
金額感としては週1回数時間見てもらって、月3万~5万くらいだったように記憶しています。
◆どんな話を夫婦でしてきたか
ここまではシンプルにHOWをお届けしてきました。
今の形に落ち着いたのにも紆余曲折がありました。
実際数年がかりで妻を説得し、やっとこさ導入した家電もあります。
そのあたりの経緯やぶっちゃけ話をしてみます。
家事の改善って、なんというか、異文化交流そのものです。
仕事だと「業務を効率化しよう」という名目で費用対効果さえ合えば大概の施策は導入できます。
(少なくとも私がこれまで経験した職場では。あまりに理不尽な職場はわかりませんが。。。)
ところがどっこい家庭になると、便利だからとか楽になるからという理由ですいすい導入できるものではありません。
家事に対するこだわりは家庭によって、人によって全然違います。
冷凍食品だめな家庭もあれば、すべての服にアイロンがけをする家庭もあります。
家事の効率化は、各人がこれまでの人生で繰り返してきた当たり前に対する変革です。
なので一切の心理的障壁なく推し進められるものではありません。
それなりに相手のことを知り尽くしているはずの、夫婦であっても同じことです。
例えば、既に挙げているドラム式乾燥機、高木家では3年越しくらいの私の猛プッシュの末に導入しました。
私はただの作業の繰り返しに意味を見出すことができません。そういう人です。
だから、機械を使って同じ成果が得られるような作業をしていると、なんだか落ち込んできてしまいます。
その代表格が、洗濯(特に干す作業)でした。
一方、妻は生活における作業にも価値を見出すのが得意です。
洗濯にしても、晴れた日に洗濯物を干す作業をする心地よさや、干したものを回収するときの匂いなどに心地よさを感じていたようです。
なんでまぁ必然的に妻が洗濯を主にやることになっていたので、ある程度はうまくいってました。
3人目を妊娠するまでは。
妊婦にはできない家事、避けたい姿勢等々はどうしても発生します。
つわりがしんどいときはそもそも超絶体調不良ですし
お腹が大きくなってくると、かがんだり伸びをしたりといった動作には制限がでてきます。
なので普段妻が行っていた洗濯を私が行うことになります。
で、これに私は耐えられない。
2ヶ月で音を上げました。
我慢できないから買っちゃうね!ということで、半ば強引に買ってきたのが上述した洗濯機です。
今となっては、ドラム式が無い生活には戻れないと妻に言わしめるほどの効果を発揮していますが、危機的状況にならないと説得することはできませんでした。
料理もかなりハードルが高いんでないかと感じてます。
私が実践したいのは、土井先生のこの本。
序章からして素晴らしすぎる本なので引用してみます。
この本は、お料理を作るのがたいへんと感じている人に読んで欲しいのです。
毎日の献立を考えるのがたいへんだという人が多いと聞きます。遅くまで仕事をしていると、家に帰ってからお料理をする気にもなれない。外のことを優先して、大切にすべき自分のことは後回しにしてしまう、ついおろそかにしてしまう。結婚してちゃんとしようと思っても、仕事をしていると食事の支度が負担になる。一人暮らしでは面倒だ。子どもたちが大きくなって手が離れるとお料理するモチベーションがなくなる、といろいろな声が聞こえてきます。
SNSの投稿などを見ていると、一汁二菜をお膳に正しく並べた画像に「今日は手抜きしちゃった」と言葉を添えてつぶやいています。(中略)そんなつもりはなくても、手の掛からない、単純なものを下に見る風潮がお料理する人自身のハードルを上げ、苦しめることになっているのです。
ほんともう、わかるわかる。ってなります。
土井先生はこの課題の解決策として、一汁一菜というシステムを提案しています。
私も妻に提案しましたが、あえなく撃沈。
手抜き感が後ろめたいのと、子供が食べられない献立になってしまった時、挽回のしようがない、というのが理由でした。
子供が食べられないときのバックアップはたしかに必要で、これはなるほどなと納得しました。
後ろめたいという感情は、まさに土井先生が危惧している通りで根深い問題です。どうしたものやら。
どこかでまた妻に提案する場面があるのかと思いますが、その頃には不必要にハードルが上がってない状態になってるといいなと思います。
◆今までこういう内容あんま考えたこと無いよって人に何が伝えたかったのか
まず、「家電たっか!」って思いませんでした?
私も思います。
でも、買います。
家族との調整も「面倒くさそう」って思いませんでした?
私もしんどい時が多々あります。
でも、やります。
労働に集中できる環境を整備すればリターンにつながると信じるので、金額的なとこはえいやーで目をつぶります。
結果的にリターンがなかったとしても、その分子供との時間が増えたり、少しでも心の余裕がある状態で家族と接することができるなら良しとします。
今回対象としていた
・昇進の打診があって仕事が忙しくなりそうだけど、家事育児もあるし断ろうか悩んでいる方
・比較的時間に余裕のある職場から、ハードワークな職場に転職を検討しているけど、時間的な制約が心配な方
・家庭状況の変化(出産や介護など)により、今の職場で働き続けるべきか悩んでいる方
の悩みの中には、
家庭内で完結するけど、乗り越えるのに心理的なハードルがめちゃ高い葛藤
が含まれていることが多いと思います。
ダイバーシティ推進をやっていた頃は
・チャレンジしたいけど家族に納得してもらえない。家庭内の状況を変えることを説得できないどころか、まともに取り合ってもらえない
・上司に家庭内の状況を相談するが、解決策がピントはずれの回答になる
という事例を聞くことがありました。
こういうのって、おそらく、
直面したことのない悩みに対して適切にフォローできなかっただけだったり、
料理の例であったように意図せずハードルが上がる環境になってしまっているだけだと思います。
この記事が「そんなこと考えてたんだ」とか、「そういう葛藤もあるんだな」と少しでも新たな発見につながれば嬉しいです。
今は、こういう積み重ねが「家庭・仕事のどちらを諦めるか」で悩まなくていいようになる道だと思っています。
◆ちなみに私の職場環境
職場環境には恵まれていて、同志がたくさんいます。
先日、「家事育児についてゆるく語る会」というオンライン飲み会を開いたのですが、当たり前のようにこの会が成立する会社です。
みんなで「俺らは頑張ってる!大丈夫!」みたいになって解散できました。
本当にありがたいことです。
積極採用中なので、まさにこのあたりの悩みに直面している方がいるのかもしれません。
きっとなんとかなる方法は見つかるので、うちの会社ではビビりすぎなくて大丈夫!
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