関野翔太

劇団カツコ主宰。 劇団名のカツコは友達の親の名前。 モテるために演劇を始めました。元々…

関野翔太

劇団カツコ主宰。 劇団名のカツコは友達の親の名前。 モテるために演劇を始めました。元々モテていたので辞めるタイミングを逃しています。 公演までの解説をするライナーノーツ、劇場オーナーになるためのテキストドキュメンタリーを書いています。 twitter:@shotasekino

最近の記事

ライナーノーツ〜情報量の海〜

こんにちは、関野です。 文月プロデュース公演 #1『草の便り』という作品を鎌倉で作りました。 忙しさにかまけて全然noteを書けていませんでしたが、やると言ったのでやりきります。 公演その目論見と過程を明示しておくためのライナーノーツといいながら、すでに公演が終わってしまったので、目論見と過程だけじゃなく、結果も交えながら書いていこうかなと思います。 第5弾です。 前回の稽古から作家であるナカノキョウコと共に台本の修正を何度も行い、完本した状態で臨んだ稽古でした。こ

    • ポエムの隙間

      10年前に聞いていた曲がYoutubeのミックスリストから流れてきた。手を止めて、そのまま一曲分聞いてしまう。 曲が流れている間、脳内がものすごい速さでその当時へ連れて行ってくれた。 当時はツタヤでCDを借り、itunesへダウンロードしている最中食い入るように歌詞カードを見つめていたことを思い出す。 何がそんなに足りなかったんだろうか。 今日僕が見つけたYoutubeの動画には歌詞が出ていて、歌詞カードなんて久しく見ていないなと気がついた。 ネットでその歌詞を調べ

      • ライナーノーツ〜言語と非言語〜

        こんにちは、関野です。 文月プロデュース公演 #1『草の便り』という作品を鎌倉で作ることになりましたので、その目論見と過程を明示しておくためのライナーノーツ第4弾です。 前回の初稽古から1週間後、ナカノキョウコが初稿を持ってきて稽古は始まりました。さぞみんな盛り上がったでしょう。 『でしょう。』という推測なのは、そのとき僕が稽古場の下の自動販売機の横で、ローソンのバターチキンカレーを2分で食べていたからです。 稽古はまず本読みから始まりました。 なぜ僕がカメラ目線な

        • noteを書くために動く

          こんにちは関野です。 noteを書き始めてから実際に劇場に内見に行けたり、いろんな人を紹介していただいたり、ツイッターでいろいろ教えてもらったり、なんだかいいことばかりだ。 それまで、なにかアクションを起こす前には必ず『あーめんどくせ。後でやろ。』と思いながら動けなかったものが、最近すぐできるようになってきた。 なにかレスが来たらすぐその場でスケジュール帳を開けるようになったし、人と会うのも全然ストレスにならない。 後回しにしてできたことってほとんどないんだから、すぐ

        ライナーノーツ〜情報量の海〜

          フィールドをたくさん持つということ

          こんにちは、関野です。 最近、劇場を買いたいということやライナーノーツなど演劇のことについてしか書いていないが、僕は都内で正社員として働いている。 僕は大学卒業とともに劇団を旗揚げし、アルバイトをしながら劇団を主宰していた。それがちょうど1年前、今の会社の社長とゴールデン街で出会い、社員にならないかと誘われた。 それまでめちゃめちゃ小劇場界隈らしい生活、つまりアルバイトをしてお金を貯め、そのお金で公演を打ち、赤字になるか黒字になるかのヒリヒリを歩いていた僕は社員になって

          フィールドをたくさん持つということ

          ライナーノーツ〜種を探す〜

          こんにちは、関野です。 文月プロデュース公演 #1『草の便り』という作品を鎌倉で作ることになりましたので、その目論見と過程をしっかり明示しておくためのライナーノーツ第3弾です。 前回の記事で鎌倉に行き実際に公演の会場となる劇場の見学と本読みをした我々はついに初稽古をしました。 まずは前回の稽古以降少し日が空いてしまったので、それぞれがどのようにその期間を過ごし、なにか気になっている点があるかを確認するところから稽古は始まりました。 普段僕が主宰する劇団カツコの公演では

          ライナーノーツ〜種を探す〜

          関野、倉庫に行く

          こんにちは、関野です。 前回の関野、劇場内見に行く。と言う記事で実際に劇場を内見しに行きました。不動産屋さんの「倉庫でやってる団体さんもありますよね」という一言に全力で乗っかり、少しめんどくさそうな不動産屋さんと、『え?今日行くんですか?』という早川さんとともに中野坂上まで行きました。 その日は雨が降っていて、でも実際に劇場をみた僕たちは雨なんか気にならないくらいの熱気にさらされていた。 これまでなんとなく、劇場持てたらいいなあくらいの曖昧だったものが輪郭のはっきりした

          関野、倉庫に行く

          関野、劇場内見にいく。

          こんにちは、関野です。 劇場買います!と宣言して以降、 立て続けに僕が劇場を買いたい理由とハダカになりたい!という記事を書きましたが、『言うだけだったら誰でもできるわあ』と言われるとむかつくので、 実際に劇場を見に行ってきました。 結論から言うと、実際に見に行ってめっちゃ良かったです。 そもそも普段は、あくまで自分の公演のために『キャパこれくれい欲しいなあ』とか、『照明、音響の機材どれくらいあるかなあ』など、 公演を行うために、その公演に最適な劇場を探す目的で劇場に赴

          関野、劇場内見にいく。

          ライナーノーツ〜関野、鎌倉にいく〜

          こんにちは、関野です。 文月プロデュース公演 #1『草の便り』という作品を鎌倉で作ることになりましたので、その目論見と過程をしっかり明示しておくためのライナーノーツ第二弾です。 前回の記事で鎌倉での作品作りにエイヤっ!と飛び込んだ私は実際に公演をするゲストハウスの下見に鎌倉まで赴きました。 ・・・ 写真がない!なんでこういう時に写真を撮ってないのでしょうか。アホなんですかね。いい感じの写真とか用意しとけよ。 まあでも無いものは無いので、しょうがない。 とにかく鎌倉

          ライナーノーツ〜関野、鎌倉にいく〜

          なんでAVで笑っちゃうんだろう

          節操の無いタイトルで失礼します。何個か記事を書いているのに未だに文体が定まりません。 この前友人と話しながら、AVを毎日見ないという話を聞いて衝撃を受けました。 こんにちは関野です。 僕は暇があればAVをみてしまいます。特に致すわけでなくとも見てしまいます。もちろん致す時も見てしまいます。 YOUTUBEをみればAVを見て、noteを書きつつAVを見て、本を読んで休憩がてらAVを見て、スマホを見つつAVを見て、なんで僕はこんなにAVを見ちゃうんだろう。 思えば高校一

          なんでAVで笑っちゃうんだろう

          人と会うときに持っていくもの

          この1週間くらいで人に会いまくっている。しかも基本自分から声をかけて無理やり会いましょう!と言いながらすり寄っている。 それまでコミュニケーション怖いよおと言いながら場を待っていたり、声をかけられるのを待っていたことを考えると、ずいぶん進歩したものだなと思う。 ただ、新しく人と会うと、当たり前だが盛り上がるときと盛り上がらないときがあって、この違いってなんなのかしら、私とあなたが合わないからなのかしらなんて考えていたんだけど、そういう人たちとも2、3回会うと普通に盛り上が

          人と会うときに持っていくもの

          ハダカになりたい!

          変態だ! ただ、1時間前にタイトルの状態になってしまうような体験をしたので聞いていただきたい! まず、経緯は私めが深夜おもむろにしたツイートに遡る。 そして、もちろんそんなうまい話もなく、関野はしっかりうなだれながら、こんなツイートをしている。 そして昨日、小劇場を買いたすぎて書いたのが僕が劇場を買いたい理由というnoteにあげた記事だ。思いの外沢山の人が見てくれていて、『なんだなんだ!みんな優しいな!』とダッシュボードをニヤニヤしながら見ていた。 が、やはり劇場か

          ハダカになりたい!

          僕が劇場を買いたい理由

          こんにちは関野です。 先日こんなツイートをしました。 ライブチケット譲ってください!みたいなノリで買いてある!誰だこいつ!知らねーよ!となること請け合いだ。 そして案の定、誰からも連絡こない。 このネット社会で二日連絡こないってことはもうないってことだ。 ただ、ちくせう!と嘆いていても意味がないし、だらだら待ってても仕方ないなと思ったので買いたい理由くらいはしっかりと明示をしようと思う。 僕が劇場が欲しいなと思う理由はただ一つだ。 小劇場の芸術監督制度導入芸術監督と

          僕が劇場を買いたい理由

          舞台芸術の強度

          こんにちは関野です。 先日MICOSHI COMPLEX主宰の早川さんとお酒を飲む機会があって、その時に演劇ガチオワコン説の話をしていたんだけど、少しわかりづらいんじゃない?なんて話になって、それはいかんいかんしっかり説明せねば! と思ったのでまとめてみようと思います。 特に分かりづらかったのが僕がよく言う『非言語情報ってなんなの?』って話だった。 まず僕たちが表現を見て『あー感動したー』とか『めっちゃ怖かった!』などの感想を抱いたり、心が動いたりするのはキャラクターの

          舞台芸術の強度

          ライナーノーツ〜鎌倉で演劇創ることになった〜

          こんにちは。関野です。 タイトルにもある通り、鎌倉で作品を創ることになりました。前回の記事にある通り、目論見と過程をしっかり明示しておきたいなと思っていたら、なにやら演劇界隈の人がみんな『ライナーノーツ』っていうのをやっているらしい! なんだその こましゃくれた カタカナは! と思って調べてみました。 ライナーノーツ、またはライナーノートとは、音楽レコードや音楽CDのジャケットに付属している冊子等に書かれる解説文をいう[1]。通常はアーティスト本人ではなく音楽ライターや

          ライナーノーツ〜鎌倉で演劇創ることになった〜

          陰毛の妖精

          大学時代のある日、僕は友人の家で飲んでいた。三時間ほど飲んだあと、話すことも特になかったのか各々がケータイを見たり、テレビを見たりしていた。僕はその時漫画を読んでいて、トイレを借りた。 戻ってくると、漫画の隙間に陰毛がすっと栞のように挟まっていた。 な ん で ?僕はまだトイレから戻って漫画には触っていない。もちろんトイレに立つ前も、人の家で自分の局部を触ることなどない。けれど、漫画の隙間には収まり良く陰毛が居座っていた。 誰がこんなことをするのだ!と怒る僕に友人が言っ

          陰毛の妖精