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世界1000台限定サンズアンプ買ったので弾き比べ[機材レビュー]

「限定品のサンズアンプが発売するらしい!」

2日ほど遅れてその情報を知った僕は完全にやらかした気分になっていた。

世界限定1000台で発売されるTECH21の30th Anniversaryモデル。

こんなんそっこーで売れるやろ…転売も多発して大変な事になるんや…
絶対手に入らないだろうな…

そんな気持ちでGoogleを検索すると意外にも「在庫あり」の文字が。

「でもどうせ買っても在庫ないとか後で言われるんでしょ…」
そんな疑心暗鬼になりながらも僕は楽天市場の購入ボタンをタップした。

しばらくしたら「ご購入ありがとうございます」のメールが届き、
今度は脊髄反射で買ってしまった自分と預金残高の減り具合に反省を促されたのだった。

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そんな感じで既に2台所持しているのに反射的に買ってしまった
TECH21 - SANSAMP BASS DRIVER DI V2 30th Anniversaryのレビューをしていきたいと思います。

僕が所持しているのはV2(現行)、赤サンズ🟥(イケベ楽器限定版)

ちなみにこの2機種も全然音が違うので、それぞれをレビューしていきたいと思います。


・V2(現行)

まずは現行品のサンズアンプ。

V1(初期)を昔持ってましたが、それと比べた時の感想は
「ミドルが厚く音が太くなってバンドの中で抜けが良いサンズ」という印象。

初期サンズがドンシャリで歪みがローゲインで、歪みを上げ過ぎると若干潰れがちだったのに対し、

ミドルコントロールが付いた事で音が太くなり、歪み量も増して潰れなくなったので、
順当にグレードアップして使いやすくなったサンズという印象。

僕もベースではずっとメインで使っている。

今回の赤と30thと比べた場合は
「大人しいけどローミッドが厚くて芯のある音」の印象

派手さは減るけどちゃんとサンズアンプなので使えるので、
「実戦的なサンズ」を求めるならこれで十分。

あくまで他のサンズと比べて大人しいだけなので
攻めた設定にすればちゃんとバキバキだし、

V1と比べればバンド抜けが良い音なのは間違いないのでV2を買っておけば間違いない。

僕の友達は「イカれ具合はV1の方が良い」とのこと。


・赤サンズ🟥

次に赤サンズ。
2019年にイケベ楽器からの限定生産で発売。
仕様としてはLEDを白に変更した以外の変更点は記載されていないけど、
かなり音の変化は大きく感じた。

これは正直全然違くて、ザコシっぽく言うと
「誇張しすぎたサンズ」

・まず音量がデカい(Level設定)

・ギラッというよりはビシャっ


ハイミッド辺りがとても強調されてて、明るくブライトなサンズ。

ProvidenceのBDI-1ぽさを感じるので、
日本人好みのサンズに仕上げた印象。

ボードに🟥とV2と並べて使い分けをしても良いくらい音が違う。

エフェクターライクな音になったと評する人もいるけど、音の変化が激しいので分かる気がする。

強いていうならハイミッドに音が寄った事で
少し音の厚みが減ってしまった印象はあるので、

人によっては腰高に感じてベース本来のローミッド〜ローが減ったように感じる人もいるかもしれない。

なので太いローの出るベースと相性が良さそう。

・30thサンズ

最後に30th Anniversaryモデル。

弾いた瞬間「あ〜こういう事か〜」と声が出ちゃったけど、

一言で言うと「パーツグレードアップ版」

筐体もそうだし、パーツを一から見直したかのような解像度の高さを感じる

レンジの広さも秀逸で、高いところから低いところまでV2よりも広く出ている。

ただ音はちゃんとV2と同じなので、V2が聴き慣れた人も違和感なく使えると思う(赤サンズは違和感があるくらい音が違う)。

V2が曇ったようにさえ感じられる解像度の高さは
やはり超高域の出方に耳がいくので
「ギラギラしたサンズ」と例える人も多いけどちゃんと超低域も出ている。
なので赤サンズとはだいぶ音の傾向が違う。

現行より2万円近く高いけど
その分のMODをしたと考えれば全然アリな値段設定。

順当に「音が良くなった」感じがするので僕はこいつをメインにしようと思う。

・まとめ


・現行V2…ローミッド強め、比較的大人しいが扱いやすいサンズ

・赤サンズ
🟥…ハイミッド強め、派手なメイクをして誇張したサンズ

・30th…解像度高め、音のレンジ広め、パーツグレードアップ系MODサンズ、音の傾向は現行V2とほぼ一緒


また何かレビューできるものがあればやってみます。

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