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11.成長するタイミングは、自分の思った通りには絶対に来ない
「○○やりたいけど、まず準備して出来るようになってから動きます。○○年後に実現します。」
そのように考える人がたまにいるけど、そういう人は100%動かない、断言しても良い。
自分もそうだから気持ちはよく分かる。
実際には自分が成長したり、変わったりするタイミングは自分じゃなくて他人から与えられることが多い。
簡単にいうと「流れに乗る」ことが重要なんだなと思う。
僕も初めはギターボーカルで、ギターもコードしか弾けなかった。
それでもたまたまCOMIC POOLのなおぱさんという恩人にベースのサポートで誘ってもらったから、今のバンドでもベースが弾けてる。
誘われてすぐに3週間で15曲くらい覚えるという鬼の修行期間があったけど、あれを乗り越えたから今はベースを弾く上で辛い事はほとんどなくなった。
もともと趣味でやってたドラムも、ドラムで誘われた時に自分の限界を感じて、思い切って40万円の電子ドラムを4年ローンで買ったから今の自分がある。
今はギター・ベース・ドラムと全パートを仕事もらえるくらいには弾けるようになってるけど、
それは自分が望みつつも最後の一歩を踏み出せなかったのに対し、周りが最後の一押しをしてくれたからに他ならない。
楽器が上手くなりたければ、バンドを組むしかない。
必然と責任感が生まれて、必死でやって、気付いたら出来るようになってる。
そしてこれは他のことも一緒で仕事でも一緒だと思う。
「100の練習より1の本番」
これは言い換えれば「0から1になるには準備が出来てなくてもまず始めてみる」ということ。
最初の一歩を踏み出さないと、10年後も同じことをやっている、なぜならどんなに練習したり準備してもそれは0.99999のままで、1にはならないからだ。
逆にいうと0.999999の状態で9を増やしていくのはとても楽しい、まるで麻薬のようだ。
○○したいなぁ
じゃあ○○も追加しなきゃ!
○○も出来たら楽しいだろうなぁ
じゃあ○○もやってみるか!
というように、動かなくても妄想ばかり膨らむのだ。
それでも1にはなっていないのが現実なのだけど、1にするのを極端に恐れている人が多い。
世界は1〜100で回っているので、今すぐにでも1にして、2にする方法・5にする方法を考えて動いていかないといけないのに。
僕も同じだから気持ちはとても分かる。
だけど僕が1に出来た経験がある時は、必ず周りが何かしらの流れを持ってきてくれた。
そして僕はそれに乗った。
多分やったこととしてはそれだけだ。
だけど周りの流れに乗らずに頑なに0.99999を続けてしまうと、いつか流れを持ってきてくれる人も周りにいなくなってしまう。
でも実はそれでも良いのかなと思っている。
なぜなら実はみんな1にしたいのではなくて、0.9から9の数を増やすことが楽しく、目的になっている人がほとんどなんじゃないかと思ってる。(夢を見ている状態の方が心地いい)
今まで10人くらい0.9から9を積み上げる人を見てきたけど、残念ながらみんなそうだった。
夢を見ている自分を楽しんで、そのまま歳をとり続けている。
100人くらい見れば1人くらいは違うかもしれないけど、今のところそういう気配はなさそう。
よく魚の釣り方に例えるけど、
「魚をあげるのではなく、釣り方を教えなさい」
という言葉だ。
でも実は「魚欲しいなぁ」って思いながら、木の実で十分な人もいる。
逆に魚を無理に釣らせようとして、拒否したり怒ったり、敵認定をされる。
そう言った場合も多いので、難しい。
人を救うとか、助けるとか、そういうのはやはりおこがましい行為なんだなと再認識する。
自分なんかが直接誰かを救えるわけないと、まず肝に銘じないと動いてはいけない。驕りになってしまうから。