【800字エッセイ】カオスなホームパーティー
オジおばさんは、酒好きである。
高円寺の沼にハマったのは、この要因が6割。残りの4割は飲み屋で知り合った友達の存在である。
先日、ある友人の企画でタイ料理屋さんを貸切って「タイスキ」を特別に出していただく会に参加した。
高円寺の隠れた名店である「ニューサバーイ」は土日のみランチをやっているのでぜひ行ってみてほしい。ここの「カオソーイ」は絶品だ。
集まったのは12人。みんな気心知れた呑んだくれ達だ。タイスキは手作りのタレでいただき大変美味しかった。ここでは料理の話ではなく、「状況」を話そうと思う。
メンバーがメンバーだけに、酒がどんどん空いていく。そして会話も若干品格をなくしていく。こうなると誰かが「その場の流行り」を作り始める。
今回は「鼻声で酒を注文」するというもの。
今となって考えると「はて?」となる面白くもなんともないことなんだが、その場では全員が鼻声注文チャレンジをして爆笑していた。
※店員さんも知り合いです
オジおばさんは「気まぐれヴィーナス」を鼻声で歌いながら歩いて行き「メコンのソーダ割りをお願いしまーす」とかましたが、桜田淳子ですと名前を言うまでモノマネしてることに気がつかれなかった。
始まったのが昼12時。15時にお店を出て、近所の広い友達宅に移動。ここからカオスとなる。
3時間も大酒を飲み続けている12人。
ハンモックに寝転びながら飲み続けるやつ、電子ドラムに興じるやつ、ギターに興じるやつ、テーブルの片隅で恋愛感について語り合うやつ、照明の色を変えて感動してるやつ、ただ座ってるだけのやつ…
カオスだ。
その状況を酷くしたのがおそらく、はい、オジおばさんであろう。
エアロバイクを漕ぎながら、「足の筋肉だけはあるのー」と出ている腹を突き出しつつ酒を飲んでいた。その様子が動画に収まっている。
オジおばさんは18時過ぎにお暇したが、そのあとは20時過ぎまで続いたようだ。
8時間、定時で上がったのなら、残業代は出なかったようである。