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【800字エッセイ】変化を感じた日

オジおばさんは、少しだけ劇団四季との縁がある。詳細は割愛する。

劇団四季との出会いは、小学校6年生の観劇教室で日生劇場で観た「エルコスの祈り」だった。当時はエルリックコスモスの236時とかなんとかと言うタイトルだったと記憶している。

運良く前の方の座席で観られたので、汗が飛び散る様まではっきり見え、その迫力と熱気に圧倒されたのを覚えている。

その後は、オペラ座の怪人、ライオンキング、キャッツ、クレイジーフォーユー、コーラスライン、ウエストサイド物語、夢から覚めた夢、異国の丘、南十字星、マンマミーア、ウィキッド、アナと雪の女王など、たくさんのミュージカルと出会わせてくれた。

浅利慶太氏の晩年時代は正直、四季はひどかった。質がどんどん下がっていて、どれが浅利慶太氏の息がかかっているか一目でわかった。息がかかってない方が素敵だった。

故人を悪く言うつもりは全くない。ミュージカルをこれだけ日本に根付かせていただいた。偉大な演出家でありプロデューサーである。

先日、「ゴースト&レディ」という劇団四季のオリジナル作品を観劇した。正直オリジナルは当たり外れがある。期待半分、不安半分だった。

ワクワクするエントランス


幕が開いた瞬間「当たりだ」と確信した。
音楽も素晴らしい、演出も素敵、何より役者が生き生きしている。

劇団四季では台詞や歌に感情をのせない、と言う方針だと聞いていた。浅利慶太氏が亡くなられてから、良い意味でこれが緩まった。特に歌に感情をのせることが許されてきている。これは大正解だ。

「ゴースト&レディ」の2幕最後は本当に素晴らしく、変化が進んでいる劇団四季への期待や舞台そのものの感動で号泣してしまった。

こんなに語っているオジおばさん、実は疲れ過ぎていて1幕は半分寝ていた。かくん、かくんなってるのはわかっていた。後ろの人に迷惑だったなぁ。ごめんなさい。

隣にいた友達に聞いた。

「まさか、いびきかいてないよね?」
「全然……でもちょっとかいてた。」

マジか…
やっちまったなぁ…
それなのに2幕号泣ってなんなんだよ…

素敵な作品です皆様も機会がありましたらぜひ! 

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