【オジおばさんと旅しちゃお】掛川 伊豆長岡 三島編⑨
あたくし、オジおばさんと共に旅を楽しむ本シリーズ。前回は伊豆長岡の旅館に到着したところまで語った。
よーし、浴衣に着替えて大浴場に行くぞ!!
気合いを入れて長い廊下を進む。
大浴場入口に、なんと浴衣が置いてある。
「入浴後によろしければご使用ください」
なんという心遣い…特に夏場は浴衣1枚だと汗をかいて困ることが多いが、ここでも先回りしている。きっと客からの意見を真摯に取り入れているんだと感心した。
大浴場に着くと張り紙が貼ってある。
「ラドンが逃げますので扉は必ず閉めてください。外気も最小限の換気としてます。」
おお!ラドン源泉!…それも逃げるってなんだ??
調べてみると、そもそもラドンは気体なので入浴と同時に呼吸でも効果を得られるとのこと。消化器系、高血圧に良く効くらしい。
こりゃオジおばさんに持ってこいではないか!
浴場の扉を開けると湯気と共に熱気が身体を包む。まるでサウナに入っているようだ。
「ラドンをたくさん吸引しよう」
まずは身体を洗い、その後は源泉を掛け湯する。これで身体を慣らし湯船に浸かる。
なんとも柔らかいちょっととろみのある泉質。一瞬で肌がスベスベになる。
あとから成分表を確認すると、やはりメタケイ酸がたくさん含まれていた。
ずっと入っていたくなる温泉で、長湯を普段は好まないオジおばさんも、半身浴をしながらゆっくりとリラックスし、深呼吸しながらラドンを体内に取り込んだ。
さてさて十分に堪能したところで浴場を出た。やはりこの旅館、かなり良いぞ。リピート確定だな!そう誓った。
部屋に戻る途中に缶ビールを2本購入し、部屋の縁側でビールを飲みながら一服しつつ、汗を引かせた。
その間に部屋付きの露天風呂に湯をはり、1本目のビールを飲み終えると、浴衣を脱ぎ捨て露天風呂にドボン。
こちらも源泉なので泉質は変わらないが、屋外なのでやはりラドンの効果は大浴場の方が期待できそうだった。
それは露天風呂を出た時と内風呂を出た時とで、身体の感覚が全く違ったからだ。
やはりラドンを取り込んだ方が、温泉の効果は抜群に上がるのだろうと実感した。
また縁側に戻り、もう1本のビールを飲みながら夕食の時間を待つオジおばさんであった。
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