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ほっぺが落ちる、おいしい物と。hopeto(ほぺと)はじめます。
ほぺとって何?
単に生産者と生活者をつなぐだけじゃない。生産者と生活者の垣根を超えて、友達みたいに繋がっていく。そんな世界を実現するためのサービスが「hopeto(ほぺと)」です。
hopeto(ほぺと)の特徴は、三つです。
1. 物だけじゃなくて、人や土地とのつながりも「セットで」届けるEC
2. コネクターたちが実際に足を運んで感じた「好き」を伝えていくメディア
3. "おいしい物"をきっかけに生まれる「人と地域」の新しい関係構築の装置
単に物を届けるだけのECならたくさんあるけれど、僕たちアドレスホッパーや料理人・文化人が、実際に足を運んで感じたストーリーを読んだり、その中から生まれた特別な体験が届くことで「自分も行ってみたい、会ってみたい、体験してみたい」と感じられるのではないか。しかも、そのきっかけが「おいしい物」であれば、地域や人に対しても自然と愛着が湧いてきますよね。
「買う」ってもっと豊かな体験だったはず。八百屋のおっちゃんと世間話する中で晩ご飯の献立が決まったり、古着屋の店員が自分に似合う服を見つけておいてくれたり。スーパーやamazonみたいな現代の購買体験はそういう人間味がないからつまらない、と思います。
僕たちが目指す理想は、好きな生産者と信頼する友人が、「当たり前のように友達になっている」世界観です。友達のためにつくるから、健康でおいしい物になる。友達がつくった物だからこそ、おいしく頂こうと思える。そんな気持ちのいい循環が回っていく場所にしたいんです。
photo by NISHIOKA KIYOSHI
昨年9月に大学の友人である梅ちゃんから「サウナつくりたいんだけど」と謎の相談を受けてから、山添村に足を運び、そこで出会ったお婆の梅干しと、梅ちゃんの人生について、そして完成したume,saunaにまつわるストーリーを書いています。
そして、そこから紡ぎ出されたのが、こんな体験たち。
①お婆の梅干しと、zoomでお婆が梅干し作りをレクチャー体験
②お婆の梅干しと、梅ちゃんと一緒にume,saunaでエアサウナ体験
③落ち着いたら山添村に遊びに行こう!山添をまるごと感じる体験
おいしい梅干しをきっかけとして、人や地域と繋がっていく体験。そして、落ち着いたら地域に行って、顔を合わせて通じ合うところまで。そんなことを妄想しながら、考えてみました。たぶんこれ、めちゃくちゃ楽しいはず...!!
なぜhopetoを始めるのか?
僕はこの2年半、定住せずに、全国津々浦々を移動しながら生活してきました。(今はコロナ自粛で金沢の一軒家に籠もってますが。。)その中で、自分が出会って「最高だなぁ...」と思った、おいしい物や素敵な人がたくさんできました。
そんな自分の「好き」と、自分の大切な友人、知人たちが、友達みたいな関係になってほしい。生産者と生活者っていう関係の飛び越えて(hopして)繋がってほしい!だって、自分がどちらも大好きなんだから、お互い絶対好きになってくれるはず!!!
そんな暑苦しい思いで、昨年からことあるごとに自分のSNSで、自分が、最高!と思ったおいしい物を「おすそわけ」する試みをやってきました。釜石のウニに始まり、秋田の馬肉、八ヶ岳のトマトジュース、富山のホタルイカ、釜石のワカメ、などなどなど。
特に、原体験は岩手は釜石のウニ漁師、久保さんとの出会い。アドレスホッパー料理人の"なおちゃん"こと林直子さんに紹介してもらったのがきっかけで、そのウニを感動と共にfacebookにシェアしたところ、30名以上の人から反響があって。しかも、食べてくれた友人は「こんなに美味いウニは食べたことがない」と喜んでくれるし、その声を久保さんに届けたら感激してくれたり、三方良しのいい関係ができていたんです。
そして、今年に入ってからは「Hoppers' Choice」というfacebookコミュニティを作って、自分以外のホッパーや料理人の人たちが、自分の好きなものおすそわけできるような実験的な場所を作ってみたり。
直近も、新型コロナの影響で全国の生産者が苦境に立たされていると聞き、いてもたってもいられず、RemoやZoomを使ってオンラインマルシェを開いてみたり、試行錯誤を繰り返してきました。(オンラインマルシェもものすごく楽しかったから、またやりたい・・)
その中で気づいたことは、きちんと丁寧に、熱意をもってつなげることで、生産者と生活者と垣根を超えた関係性になれること。お互いに理解したり、好きになったり、もっと言えば友達のような関係にもなりうること。そうすると、物の価値を超えて、信頼に基づいたあたらしい経済が生まれること。
そんな気付きを元に、チームメンバーと共に開発を進めてきたのが、この「hopeto(ほぺと)」です。
生産者と生活者をつなぐ、だけのプラットフォーマーへの不満
これまでも、生産者と生活者をつなぐプラットーフォームってありました。でも僕が不満に思うのは、生産者(作る側)だけが顔出しして、生活者(買う側)は顔出ししないという、謎の暗黙のルールです。これはスーパーなど資本主義的な商慣習の遺物だと思うんですが、すごく非人間的なコミュニケーションだと思うんです。ともすれば生産者ストーリーが感動ポルノになりかねない。
本来の購買行動って、もっと人間的なものだと思うんです。近所の八百屋と顔馴染みになって「今日は元気ないねぇ。いい大根入ったから一本サービスしとくよ」なんて会話があったり、通ってる古着屋で「◯◯さんの好きそうなTシャツあったんで入荷しときましたよ」なんて言われたり。現代の消費行動、特にECって、そういう人間的な側面が削ぎ落とされちゃってて、面白くないなぁと感じます。その反動として、近年、対面で話して買えるマルシェが全国で大ブームだったんだと思います。
そんな無機質で一方通行の購買行動では、生産者と生活者が友達になんてなれっこない。フラットな信頼関係はつくれない。だから、お互いが一人の人間として、つながって、会いに行ったり、話したりしたくなるような、そんな場作りがしたい。
変化する生産者と生活者の関係性
一方で、今回のコロナ禍で痛感したように、資本主義的な流通網はとっても脆いこともわかりました。急激な社会情勢の変化で、容易に崩れてしまう。そうなると、どれだけ個人のお客さんとつながりを持って、濃いファンになってもらっているか、というのが大切になってきます。つまり、生産者の観点でも、ファンマーケティングやエンゲージメント的な概念が必要になってきていて、気づいている生産者はもうすでに実行しています(特に3.11でそれに気づいた東北の生産者の方々は)。
だけど、全ての生産者がマーケティング上手なわけではありません。基本的には、生産者=物づくりの人であって、商人ではない。でもそれでいいんだと思います。強い思いで良いものを作っている人たちが、僕たちみたいな「つなぐ役割」の人たちとタッグを組んで、顧客との新しい関係性を模索していくというやり方があってもいいじゃないかと思っています。
そうすることで、結果としてアドレスホッパー的な生き方の人たちが果たせる、一つの社会的役割にできてくるといいな、とも思っています。
hopetoに参加してくれるコネクターの仲間
料理人から、アドレスホッパー、アーティストや元生産者まで、多様で素敵なコネクターが集まってくれました。みんな、自分の好きが溢れている人ばかり。普通に話していても、おすすめの場所や食べ物がどんどん出てきてしまうような人たちです。これから少しずつ、自分の好きなものをシェアしてもらっていくので、乞うご期待!
リリース記念のトークライブをzoomでやります。
hopetoリリースを記念して、ume,の梅ちゃんと僕でトークライブをやります。5/10(日)19時〜@zoom、ぜひみなさん遊びに来てください。(参加フォームはこちら。SNSで告知するので飛び込みもOK)ぜひ梅ちゃんをみんなに紹介したいし、当日はできたてのume,saunaでエアサウナできるかもしれませんw サウナに飢えている方もぜひ!
zoomリンクこちらです!1時間くらいゆる〜く話す感じにしようと思ってますので、気軽にご参加ください〜!https://us02web.zoom.us/j/86189020387
最後に
hopetoを通して、全国の最高に素敵な人たちが、友達になって「コロナが明けたら会いにいくね」っていう会話が生まれたらいいなぁ。こういう世の中だからこそ、新しい出会いや信頼関係って、とっても大事ですよね。そうなったら最高だなぁ、と僕は思います。
hopeto / ほぺと
Project Owner / Producer:市橋 正太郎
Copy Writer:小藥 元(meet&meet)
Logo Design / Main Visual Design:山口 崇多(Agata Yamaguchi Design)
Technical Director / Engineer:清野 奨
Project Manager:脇 慶太朗