森を感じる、森を知る
私の森のツアーでは「森を感じること」と「森を知ること」を大切だと考えています。
森を感じる
現代の日本の社会は、豊かで便利になりましたが、一方であまりにも忙しく複雑になりました。
実際に、私たちは一日に1.2万~6万回も考えごとをして、そのうちの約8割がネガティブな考えであり、95%は前日と同じものだったというアメリカでの調査結果があります(*)
(*)https://siobhankukolic.com/the-average-person-has-between-12000-and-60000-thoughts-per-day/
1日に6万回だと一日16時間(5.8万秒)起きているとしてほぼ1秒に1回です。これではなかなか心が休まる暇がありません。
生きて暮らしていくためには仕方がない面があるにしても、時々は森や自然の中にでかけて、頭の中のおしゃべりをとめてみませんか?
ゆっくり歩きながら、目の前の景色の美しさや空気のさわやかさ、風や鳥の声の心地よさをしっかり感じるだけで、きっと今を生きている実感、そしてやすらぎや喜びを感じていただけると思います。
森を知る
森はおもしろいところです。様々な生命が暮らしていて、生きかたに様々な正解があることを教えてくれます。
現代の日本社会の仕組みや教育制度は、個性を活かすことよりも企業や組織にとって扱いやすい画一的な人を増やすものになっていると感じます。
そのおかげで経済的に成長してきた面も否定はできません。しかし、その結果、自分自身に対する肯定感や自信は少なくなり、さらに働くことや生きることがつまらないものになっていないでしょうか。
実際に2014年の内閣府の発表では、若者の自己肯定感は45.8%と諸外国と比べて低く(*)、2019年の民間会社の調査による社会人の仕事満足度も世界最低となっています(*2)
(*)https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h26gaiyou/tokushu.html
(*2)https://toyokeizai.net/articles/-/464391?page=2
森に暮らす様々な生命たちはそれぞれの種が独自の生きかたを持っています。
立派に大きくなる木もあれば、コンパクトに暮らすコケ達、日陰が好きな花、共生によって石や樹皮の上でも暮らせる地衣類、他の木に巻きつくつる植物など多様です。そこには「唯一の正しい生き方」や「ちゃんとした個性」はありません。
そのように多様な生命がそれぞれの持ち味を活かし、自分にあった生き方をしているからこそ、森は豊かで安定した循環システムになっています。
私たちも、私達の社会も、もっと「それぞれが持って生まれたものや自分らしさ」を生かした多様な生き方をするほうがいいのではないでしょうか?
森の姿を知ることは、自分に対する認識(肯定感や否定感)、働き方や生き方を考え直す一つのきっかけになると思っています。
森さんぽ
こんなことを考えながら森のツアー(森さんぽ)を開催しています。ご興味と機会がありましたら、ぜひ一度お越しになってみてください。
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