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エンジニア採用こそ、業務委託からの社員化への期待値調整を活用しよう

エンジニアの社員採用に困っているというお声掛けをいただくことが多かったので、今回実際にどのような手順で社員採用を成功させていけばいいのか?について、ご紹介したいと思います。

コデアルを通じて、コデアル株式会社でもここに書いているような期待値調整の手順を踏んで、素敵なエンジニアの方と社員化した働かせて頂く機会を得られています。

出会いのきっかけは?

手前味噌ですが、コデアル経由で出会いのきっかけを頂くことが最も多いです。「働くをもっと自由に」のビジョンをサービスを事前に感じ取ってくれているメンバーが多いこともあります。

どうやって口説いたのか?

ミッション、ビジョンに関して初めに必ず話すようにしています。

ミッション:これまでなかった最高の体験を世界中のユーザーに届け続ける

ビジョン:働くをもっと自由に

に対して、関心があるのかどうか?ご本人の意思、Willを確認します。これは正直なところエンジニア採用に限って言えば、エンジニアの方に興味を持ってもらいやすい部類の事業領域となかなか馴染みがなく、興味を持ってもらいにくい事業領域があるとは思います。

コデアル株式会社の事業領域の場合は、興味を持ってもらいやすいものでした。またミッション、ビジョンと一緒に働ける人のWillの前提が一致していたら、できること、果たして欲しい役割の確認をしていきます。

コデアル株式会社の場合は、プロダクトチームの果たす役割を、とにかく作ることを目的にするのではなくて、マーケティング、セールス、カスタマーサクセスのチームがそれぞれ追いかけているKPIを伸ばす支援をすることを、プロダクトチームの役割として置いています。

プロダクトチームのなかで、会社が求める役割を果たしていけそうかどうか?と、本人ができること(Can)が擦り合わせできるか?を確認します。

ここまで一致していることが確認できた段階で、「まず働いてみる」に入ることになります。またこの際に、フリーランスの方ではなく、正社員で働いている人を複業で受け入れることをおすすめします。フリーランスの方で、週3-5(月96時間から月160時間)で働いている方は社員化を望んでいない、転職意欲がない人の割合が大多数です。正社員で働いている人を、週1-2(月40時間程度)で受け入れる場合に比べて、転職意欲があるかどうか?に関して、10倍の差があります。

正社員で働いていて、転職意欲がある人を、週1-2で受け入れてみるのが社員化を目的にするのであれば、望ましいです。余談ですが、週1-2の業務委託で継続し、細かい粒度の開発のバックログを拾ってもらう役割を任せ続けるケースも起こり得ます。

業務委託でまず受け入れる時に、どんな期待値の変遷があることを前提として伝えていたか?

期待値の変遷としてはミッション、ビジョンの共感がある社員化前提で話をさせていただいていました。

最初1ヶ月業務委託で働いてもらった後に社員になるか?実際にまず働いてみましょうという形で週1-2(月40時間程度)で働いてみて、1ヶ月後に一緒に社員として働くかどうか?を判断してもらっていました。

エンジニアを受け入れるエンジニアのマネージャーからしても、開発のスプリントを回す上で、2スプリント(1スプリント=2週間想定です)は最低回したいところ。

余裕を持つながら2ヶ月で4スプリント見て判断でも良いでしょう。特に最初の1人目のエンジニアのメンバーを受け入れる場合には、2か月は最低でも見た方がいいです。

一緒にまず働いてみる中でお互いに何に困ったのか?

これに関しては、最低限チャットベースで仕事ができる環境がないと辛いものがあります。もしチャットツールを全く御社が利用していない場合に、業務委託から働いてみて、社員化する機会を失っていると思った方がいいです。

チャットツールが入っている前提があったとすると、最初にやるべきはどのチャンネルでやりとりをするのか?事前に受け入れる際に決めておくことです。この辺りのチャットでやりとりしていく際のコツについては、こちらの記事でご紹介しています。

働いてみた後、社員になるかどうか?の判断はどうやってやるのか?

コデアル株式会社の場合、マネージャーの判断に任せています。弊社でいうマネージャーは、人事権と予算権を持っていて、チームで役割を果たすことに責任を持つ人になります。

マネージャーがチームで役割を果たしていく上で、このメンバーとならやっていけそうかどうか?を見ることが重要です。

業務委託で1ヶ月働いた後に、社員化する話をする時には、業務委託報酬換算で月10万円(月40時間相当。時給2500円ほど)だとすると、1日8時間労働に置き換えると、月160時間で、月40万円になります。これに0.7をかけた金額以上を提示して、給与の調整をしていくと良いでしょう。0.7である理由は、社会保険料負担、交通費負担など、社員化した場合の企業側の負担分を考慮するためです。また社員化する求職者に取ってのメリットとして、働く人が社内でチームの人事権と予算権を持てるようになること、複雑な手続きを働く人本人がやる必要がなくなることも伝えましょう。

事業を始めたばかりで、現金余力が厳しい場合でも、ここの記事で書いているような、最低限押さえておくべき金額は払えるようにしましょう。会社の現金の余力を見せたり、実情を正直に話した上で、対応することが、相手に話す時に一番大切なことだと思います。

入社してもらう時の最後の口説き方は?

社内の会社の状況も正直に話をしましょう。ビジネスが完成されていない会社の段階であればなおさらそうです。

どれだけ潰れないための現金を確保して経営をしているのか?ミッション、ビジョンを現実にするためのロードマップはどのように考えているのか?を伝えましょう。

特に情熱的な人であれば、熱い話、世界を一緒に変えよう!などで乗り切れることもあるかもしれませんが、もちろん経験豊富な方にジョイン頂く際であったり、みんながみんな情熱で納得するわけではありません。

定量的な事実もセットできちんと伝えた上で、ミッション、ビジョンをその人と本気で実現したいから、一緒にやらせてくださいと伝えましょう。ビジョンだけではダメだし、算盤だけ、お金だけで集めた人はお金でいなくなります。

もちろん、ビジョンだけで話をしていても、ビジョンに反することをずっとしていたら、社内に人はいなくなりますので、ビジョンは本当に思っていること、実現したいものを必ず掲げるようにしましょう。

最後の口説きは最も大事な部分です。必ず1対1で話す機会を設けるようにしましょう。

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