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失われつつある「ことば」~海外編~

「消滅危機言語」という言葉があるのをご存知だろうか。

 消滅危機言語とは、世界の言語のうち、使用者が減少して消滅の危機にある言語を言う。2023年7月の時点で、世界の242ヶ国に7,168の言語があり、そのうちの約40%が消滅の危機に瀕していると伝えている。消滅危機言語は危険度を表す段階が5段階あり、低い順から「脆弱」、「危険」、「重大
な危険」、「極めて深刻」、そして「消滅」がある。極めて深刻なのは538言語、1950年以降に消滅した言語は2014年時点で230言語あるとされる。消滅危機言語の多くは、使用者が1,000人未満とごく少数しか存在しない。一方で、世界の人口の半分以上は、23の言語のみを使用している。限られた言語を使用する人が世界の多数を占め、それ以外は知る人の少ない言葉を使っているのが現状だ。

 言語というものは、国や地域の文化を特徴づける顔であり、言語が消滅するということはその文化が消滅するということだ。言語の起源はもともと動物のような鳴き声で、それが複雑化し現在の形となった説、手話を使用する際、手の位置、形、動きの組み合わせが大脳の言語を司る領域が活性化するため、ジェスチャーから進化したという説がある。ジェスチャーが言語の起源だとすると、人の祖先が二足歩行を始めた際に手が使えるようになり、ジェスチャーを行い、音声が伴われ、音声言語が誕生したと考えられる。世界には7168言語があるとされ、中国語(北京語)、スペイン語、英語の順に母語者がいるとされる。  <字数:3226文字>

 消滅危機言語とは世界の言語のうち、使用者が減少して消滅の危機にある言語のことを言い、使用者は1,000人未満とごく少数であることを意味する。言語が消滅する理由は、主に侵略などによって民族が虐殺され、話者が絶滅したとき、少数言語のコミュニティが植民地化や都市部への人口集中の影響よって主流言語のグループと結合する必要に迫られた場合が多い。多数言語を使用する少数言語話者は、少数言語を使用するメリットがないため、次世代に継承されない。今世紀末までに世界の言語数は今の約半分になり、90%もの言語が消滅するとも考えられている。

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