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「メダカの学校」から思う
体長3~4センチの可愛らしい日本メダカ。体が小さい割には目が大きく、その目が上のほうに付いているという理由から、「目高=めだか」というのがその名の由来だとのことだ。かつては、小川や田んぼでよく泳いでいたのに、最近はめっきり見かけなくなった。河川改修や農薬によって激減しているからだ。環境省のレッドデータリストで絶滅危惧種に分類されるほど、今では数を減らしている。
さて、そのメダカだが、”弱い人間ほど、集団行動をとりたがる”という意味で、「とかくメダカは群れたがる」などと引き合いに出される。聞き方によっては、自主性のなさや没個性であることの代表にされているかのようだが、メダカにとっては不名誉ないいがかりに聞こえることだろう。確かに、川のメダカは、数十匹の群れをなして泳いでいる。だが、それは自然界を
生き抜くための知恵で、メダカに限らず、小さな魚は殆ど群れで生活している。集団でいいるほうが、子孫を残すという利益を追求しやすいから、あえて没個性の道を選ぶのが、小魚の生き方なのだ。
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