考えるときと夢中に行動するとき
人生には、①じっくり考えるときと、②やるべきことを継続して行動に移し、あとは成り行きに任せるときがあるように思う。前者のようなやるべきことが分からない状況では、色々なことに思考を巡らす機会を作ることが賢明だ。一方で、後者のような目の前にやることが見つかっているときには、ただ行動をすることのほかに選択肢はない。考えても仕方のないことに時間を費やすのではなく、継続的に行動することが重要だ。
自分自身の現況が、この2つの状況の内のどちらであるのかを判断できなければ、しばしば何に時間を費やすべきなのかを見誤る。前者においては、じっくりと考えるべきときに、むやみやたらと様々なことに着手してしまう。その結果、何の成果にも繋がらないことや、どれも中途半端に手を付けて途中で止めてしまう場合がある。後者においては、ただ夢中に行動をするべきときに、「これでいいのだろうか」とそもそもの自分の行動に対して疑問を抱いてしまう。余計なことを複雑に考えてしまうのだ。それは不安や焦りへと結びつき、集中的な行動を妨げる。
長い人生において、現在の自分の状況がどちらに位置するのかということを俯瞰することが重要だ。ゆっくりと考える期間もあれば、夢中に行動する期間もある。また前者から後者へ移行する段階や、反対に後者から前者へ移る時期もある。
特定の結果を出しては、新しいことに挑戦する人間の生は、両者を行き来することとも言えるのかもしれない。目の前にやることがある場合には夢中に行動し、あとは成り行きに任せる。そして時々考える。人生はその繰り返しなのだろう。
2023年9月12日