「Vasco “ポストマン・ショルダーバッグ”」
Vascoの代表作「ポストマン・ショルダーバッグ」です。
Vascoはヴィンテージアイテムに着想を得て、それらを現代化するのに長けたレザーブランドです。
使い古したようなムラ感のある独特の表情が特徴で、しかし新品ですからはじめは硬く、徐々に馴染んでくるという革製品ならではのたのしみは存分に味わうことができます。
Vascoを語るには、まずそのレザーからはじめなくてはなりません。
無染色のレザーを、自分たちの工房にて、手作業によって染料とオイルを浸み込ませていき、何層も塗り重ねることにより、深みのある色合い、質感を表現しています。
ディレクターの並木さんは「直線を壊していくイメージ」と語りましたが、まっすぐな線を自然な曲線に、ピンと張った面を柔らかな凹凸にしていくことで、ハンドメイドならではあたたかみと厳めしさが共存する顔つきになります。
ですので、(革製品はいずれもそうなのですが、こちらは特に激しく)ひとつひとつの製品に刻まれたシワやキズや、ヨレの具合は異なります。
ポストマン・ショルダーバッグは、20世紀初頭から中盤にかけてアメリカのポストマン(郵便配達員)が使用していたメールバッグが基になっており、まさにモノを運ぶための質実剛健なレザーツール(道具)です。
A4がすっきりと入るサイズ設定で、裏地は丈夫なコットンキャンバス地。
W350/H270/D110
背面に取り付けられたグラブハンドルも、パッと掴むときに便利と、オウナーからは好評です。
フラップのあるショルダーバッグというのは、元々は雨やホコリから荷物を守るためのものですから、多少の雨や汚れなんかは気にせず、タフに使ってもらえるといいです。
そして、使って使って、たまにご機嫌をとるように、レザークリームで手入れをしてやって、「だいぶ柔らかくなったね」「こんなところにキズ入ったのね」「いい感じだな~」などと、ご自分の持ち物と対話してみるというのも、レザーならではの付き合い方のような気がします。
化繊を小バカにするつもりはありませんし、アウトドアではお世話になりっぱなしですが、化繊の製品と対話しようと思ったことは、僕にはないんですよね…。
あなたはあなたのポストマンです。5年、10年という先まで、あなた自身を運んでいくのです。Vascoのバッグがお供しますよ。
税込41800円。
Thanks.
Vasco ポストマン・ショルダーバッグ詳細:
「愛せるモノを、持たないか?」
スナワチ
大阪市西区阿波座1丁目2-2
sunawachi.com