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スナワチ別注365 backpack使用感レビュー
スナワチが森田圭一氏に別注した365 backpackを私自身が使ってみています。
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まだ数週間ですが、毎日背負ったり持ち歩いたりしてますので、感想を述べましょう。
このレザーはヴァスコという名称がつけられたイタリアンなのですが、めちゃくちゃレベルが高いです。
レベルとはなにかというハナシなのですが、美感・質感・使用感のすべてがよいということです。
まず美感についてですが、シュリンクされた自然なシボが光を跳ね返す様が、なんともワイルドな迫力を持っています。
シボは型押し(シワシワ紋様のプレートをぎゅっと押しつけて刻印するような手法)もありますが、こちらは専用の機械でバタバタ振って生み出されたもののはずです。
シボには、使っていれば避けられない細かいキズを目立たなくする役割もあります。なので、わざと乱暴に扱うことはすすめませんが、フツーにガシッと持ったり、ボンッと置いたりしてもらって構いません。
いまのところ、雨がシミになったということもありません。オイル分がしっかり入っているのでしょう。
また、革繊維が適度にほぐれて、もともとはもっと硬かったであろうピット槽でのタンニン鞣し(植物エキスを溶かしたプールのような槽に漬け込む、時間のかかる手法)のレザーをやさしくしてくれます。
使ってさらに革はほぐれますので、365 backpackのスクエアな形状は柔らかくくずれていきます。
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もっちりとした触り心地は、まさに「手に吸いつくような」と形容される感覚です。この感じ、大好きです。
「革らしい革」という感じがして、わざわざレザーのバックパックを持つ満足感を得られます。
私見ですが、レザーはあまりリュックには向かないのです。
登山経験者として言いますと、バックパックは重たいものを持って歩くための道具でして、背中に汗をかくので、どうしても背面にそれが付着します。
バックパックは本当は身体(背中)に密着させて背負うと重さを感じにくいのですが、レザーにとっては汗の塩分はよいものではありませんので不向きなのです。
この365 backpackに関しては、ゆるやかに背負う想定でつくられているので、体に当たるのは肩のストラップと腰になります。
冬に着込んで背負ったら背中に密着するかもしれませんが、そのころは汗をかかないから、まぁ問題ないでしょう。
さらには、(いつも登山用と比べてしまいますが…)こことここにポケットがあって、ここが伸縮素材になっていて、このストラップを引いてサイズ調整ができて…のような機能性は365 backpackにはありません。
すべてレザーなのでそんな器用なマネはできないのです。
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ポケットは背面の、ジーンズからヒントを得たポケットのみで、機能と言えるものはサイドのジッパーくらいです。
ですが、このポケットはわりと使えます。私はいまパスケースを入れていまして、森田氏が企図した通り、「モノが入れやすくて落としにくい」です。ちょっとしたアイデアの成功例だと思います。
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サイドのポケットから財布やKINDLEを出すことは私も日常的に行ないます。
その程度の大きさ(厚さ)のアイテムならストレスなく出せます。
そもそもそんなに大容量(登山用の40、50リットルというレベル)ではないので、「あれがない。これが見つからない」という事態は今のところありません。
全体的には、喩えるなら、ちょっと手間かかるけどかわいいから手放せないイタリア車とか(乗ったことないですけど)、面倒くさいところもあるけど触るとたまらんネコみたいな製品です。
とにかく、「革の道具を所有する満足感」の高いバックパックです。
この革がすばらしいです。持ってよかったと思わせてくれる質の高さがあります。
一度スナワチでご覧いただくことをおすすめします。もちろん、遠方の方からの、私のこのレビューを信じてのご注文も歓迎ですよ。
ポケットの開口とともに、ジッパーのプルタブは3色からお選びください。
THANKS.
スナワチ
大阪市西区阿波座1丁目2-2
info@sunawachi.com