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おおつちくらし - 1月のこと。|Syota Ito

■活動報告会

【 3年半の活動を終えて 】
1月末、地域おこし協力隊としての活動報告会が行われました。15分4タームで各隊員のお話を聞けるというスタイル。もうへろへろです。声カラカラです。笑

振り返ると、約3年間 色々ありました。ほんとに。もちろん楽しいこともあったけど、正直、辛かったことのほうが多かったです(リアルを伝えることは大事だと思うので これは書き記しておきます)。その中でいかに楽しいことを作れるか、を考えて行動して繰り返した先に、さともりという会社が生まれたのだと思っています。

「好きと生きる」という我が社のスローガンは、そう生きたくてもがき続けた先に生まれた化身みたいなものなのかなと。60枚という大量の発表スライド資料は、その想いを詰め込んだからこそなのかなと。

これから地域おこし協力隊になる方や地方移住を志す方々にお伝えしたいこと、それは「ちゃんと 見てくれている人はいるよ」ということです。

任期半ばで絶望する出来事があり 卒退後のビジョンもリセットせざるを得なくなった時も、毎朝毎晩一人で泣きながら畑で作業し続けました。そんな姿を、地主さんや地域の農家さんや妻や友達が ちゃんと見てくれていました。

「伊藤さんなら、こっちの畑とハウスも任せたいなあ」

そんな言葉をいただけるようになっていきました。はじめて追加で畑をお借りできることになった時、地主のおばあちゃんの前で涙が出ちゃったのが今でも思い出されます。

そして、気づけば圃場も広がっていき、大槌町:約1.5ha/北上市:約30a/釜石市:約10a ほどの規模となりました。ビニールハウスは計8棟に拡充し、全体で計2haほどになりました。再来年度からは廃牛舎をリノベした平飼い養鶏事業、休耕田を活用した稲作も視野に入れて準備を進めています。スタッフも拡充します。

美談にしたいわけでも、サクセスストーリーぶりたいわけでもなくて、ただ「好きと生きる」ことを諦めなかったからこそ ちゃんと見てくれる支えてくれる応援してくれる人がいた、ということをこれからの方々に伝えたいなと思っています。

臭い物に蓋をするばかりではなく、リアルにありのままで、足の引っ張り合いとかじゃなく、好きなこと・ものをカタチにする人たちを支え合っていける世の中になっていってほしいな、と心から思っています。

すべてを糧に、好きと生きる会社として、
これからも 土を創り 風を興していきます。

■花巻市協力隊向け講演

ありがたいことにご依頼をいただきまして、同じ岩手県の花巻市で活動する地域おこし協力隊の方々向けに、半農半Xという分野で活動紹介・講演をさせていただきました。雪の降る中、大迫地区まで行ったのは初めてだったので、積雪と凍結にひやひやしながら運転していきました。(沿岸暮らしに慣れてしまったと改めて実感した、豪雪地帯の北上市出身者 笑)

このように、今年度はメディア出演や登壇依頼などをたくさんいただき、本当にありがたい年でした。

・ラジオ出演 8件
・新聞掲載 4件
・番組出演 2件
・登壇依頼 5件(3月に+1件=6件)
・論文制作協力 2件

耕作放棄地再生の農業、若者関係人口の創出、地域おこし協力隊の移住定住支援、WEBメディア事業の立ち上げ。これら事業や企画の組み立て方 や 小資本から始める事業の作り方 など、多方面からお話させていただくことが増えてきました。

モデルケースと呼ばれるほどのことをしている自負はないですが、「好きと生きる」ことが悪いことでもなくハードルが高いことでもないよー、ってことを少しでも伝えることができてきているのかなと思っています◎

今回の講演でも、伝えたいことが多くて、60枚近いスライドになってしまいました。笑 

地域おこし協力隊を支援する立場 と 実際に協力隊として活動する立場を経験して感じることは、地域に根付いた活動をすることがミッションになるからこそ 「他地域の協力隊やローカルプレイヤーたちとの接点が少なすぎる」ということ。

自分のモデルケースやメンターになる人を見つけられず、3年という短い期間でもがく期間が増えてしまい 結果 卒隊間近でもビジョンが見えず(覚悟を決める決定打が見つけられず)、地域を離れる・好きなことをカタチにしきれずに終わる、というパターンが多いなと。

なので、僕が関わりを持たせていただいた方々には、基本的に惜しみなく 僕が学んできたこと・感じてきたこと・つくってきた繋がりなどをシェアしています。僕自身、めちゃくちゃ大変だったので笑、これからの人たちにはできる限りロードマップなるものをお渡しできたらなあ、と思ってのことです◎

なんでも独り占めする気もないし、教える人・教えられる人みたいなピラミッド構造でなはく、スキルも知識も繋がりも共有しあう「フラットなシェアリングシステム」をゆるーく作っていけたらいいなーって思ってます!

引き続き 講演や登壇依頼は随時受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください! フットワークは超軽めなので、基本どこでも行きます◎

■ワカモノカケル

昨年末から3期募集を行なってきた「ワカモノカケル」プログラム。募集期間が終わり、多くの申込者からお問い合わせをいただきまして、今回は7名の参加者とともに春のプログラムを実施することが決まりました◎

今回も全国各地から岩手県大槌町へ足を運んでくれる若者たちがいることだけでも、心から嬉しい限りですね。また、今回はなんと、前回までの参加者から運営スタッフとして参加してくれるメンバーもいて、ワカモノカケルをきっかけとした若者関係人口の流れが出来てきている兆しを感じています。

オンライン事前研修を4回、現地のフィールドワーク、オンライン事後研修 と約3ヶ月におよぶプログラム。今年も若者たちと一緒に、好きをカタチにしながら駆け抜けたいと思います!

■農業 と 新年

昨年を振り返ると、ほんと色々あったなあと思う年でした。

・協力隊3年目で農業ミッションにシフト
・結婚 そして 引越しからの出産
・会社スタッフの増員。からの試行錯誤
・農地の拡大。事業規模の拡大
・県事業の連携(移住・関係人口 関連)
・講演依頼、メディア出演(農業、移住・関係人口 関連)
・ほぼ毎月の農園体験受け入れ
etc...

書ききれないことがまだまだたくさんあるけれど、めちゃくちゃ充実した一年だったなあと思っています。
家族も増えて3人暮らしが始まり、価値観の変化を日々感じています。生きることの歯痒さや難しさを感じつつ、それ以上に尊さや喜びを分かちあえることがこんなにも心豊かにしてくれる。

さともり社のスローガンでもある「好きと生きる」暮らしが、こんなにも大切なことなんだと改めて感じています。自分が形にしたいと思っていたことはやっぱりこれなんだなあと。

そして、3月で地域おこし協力隊を卒隊します。色々あったけれど、すべてを糧に さともり社の成長に昇華させていきます。

圃場の規模も拡大し、家庭菜園+αから始めた農園は野菜生産圃場が約60倍になり、今後は食用米生産や畜産事業も試験的に始めていく予定です。また、本格的に多拠点営農を開始し、岩手の広さと地域性を活かした通年栽培を形にしていきます。

他事業も少しずつ形が見えてきています。
・若者関係人口事業「ワカモノカケル」
・社会人関係人口事業(来年度から構想中)
・移住定着支援事業(来年度から構想中)
・クラフト事業(今年度末からプレスタート予定)
etc...

自分の好きをカタチにする。自分と一緒に好きをカタチにしたい。そんな想いの人たちが少しずつ集まってきてくれているのを感じています。本当にありがとうございます。

【 好きと生きる が 地方を豊かにする 】
【 誰もが 好きと生きられる 社会へ 】

僕のビジョンはずっと変わりません。

自己実現があるからこそ地域は変わる。
課題解決型 から 自己実現型の地域おこし へ。

同じ想いのみなさん、一緒に何かやりましょう。
とりあえず何かやってみましょう。やれば何か見えてくると思います笑。
それくらいの軽い気持ちで、好きなことたくさんやっていきましょう◎


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