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「人工」「合成」削除はもはや消費者いじめ

吹田市議会議員の松尾しょうたです。今回は吹田において食に関する活動をされている方から教えて頂いた問題について考えてみたいと思います。

「人工」「合成」非表示に

2020年5月25日、消費者委員会食品表示部会において、食品表示基準の一部改正(食品添加物に関する表示 他)に係る審議が行われ、食品表示基準より「人工」、「合成」の用語を削除する等の諮問書および答申書案に対し、了承がなされた。

メリットは?

すべての政策にはメリット・デメリットがある。
そしておさえなければならないポイントは人工甘味料や合成保存料といったものが入ったものを口にしたくないと考えている方たちは間違いなくいるということ。そういった方々は今まで食料品の表示をみて人工甘味料等が入ってないものを選んで買うことができた。しかし「人工」「合成」が削除・非表示となれば入っているか入っていないかわからなくなるので、消費者からは明らかなデメリットである。
では、「人工」「合成」を削除・非表示になる事のメリットは何か。さまざまな角度から検証したが私には見当たらない。

人をキレやすくする?

「この食品を食べるとキレる子になる可能性があります」と食品に書いてあったら普通人間は購入をためらう。
食品添加物として日本で認められて、今回削除・非表示となる合成着色料は、摂取した子どもに多動性行動が見られたという英・サウサンプトン大学の研究報告を受け、イギリスでは上の表示を義務化したそうだ。
もちろん合成着色料が入っていても良いよ!という人もいるだろう。でもそれと同じく合成着色料が入ったものを食べたくない!という人の意思も尊重されるべきだ。であるならば、イギリスがそうしているように表示はマストにしてほしい。
表示されていなければ消費者は入っているかいないかがわからなくなるので選択のしょうがない。表示をわからなくして売り付けるやり方はもはや消費者いじめレベルである。

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