プライドはいつも無言だ
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の要約と感想です。
仕事人たちの言葉があなたの今日を豊かにするものになりますように。
(*全文を網羅しているわけではないので本書のご購入を強くおすすめします。)
■本日の仕事人
・上山博康さん
・旭川赤十字病院第一脳神経外科部長・脳卒中センター長
■要約
□医者としてのすべてのプライドを懸けろ
私は北大医学部で一番の技術を持っていると天狗になっていました。
しかし、伊藤善太郎先生の手術を見て自分が井の中の蛙だと思い知らされたのです。
当時の私は「このまま北海道にいたら井の中の蛙で終わってしまう。」と考え、秋田能研に移る決意をします。
自分を育ててくれた北大を裏切ることになりますが、都留美都雄先生だけが背中を押してくれました。
秋田能研では、伊藤先生から"目線を高さを変えない”ということを学びました。
普段は温和な先生がゾッとするくらいの気迫で、
「患者は人生を懸けて手術台に乗る。おまえは医者としてのプライドをすべて懸けろ。それしか患者の信頼に応える方法はない。」と言っていたのです。
ある症例を2人で担当してうまくいかないことがありました。
それから2週間ほど経って、先生は不意に「あれはまずかった。」と言いました。
私は何のことかわかりませんでしたが、先生は2週間前の症例を頭の中でずっと反芻していたのです。
■感想
□プライドはいつも無言だ
"本当の"プライドとは心からはみ出してしまったものだと感じました。つまり、プライドはいつも無言なのです。
伊藤善太郎さんのように誰かの信頼に応えるために、日々できることをコツコツと積み重ねていく行動自体がプライドだと私は思うのです。
「私は〇〇にプライドを持っている。」と想う・言うだけでは足りず、それをエネルギーに何をするのかが大切なのかもしれません。
■本の紹介
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
藤尾秀昭 監 / 致知出版社
(*非常に示唆に富み、毎日元気を与えてくれる本です。おすすめです。)