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信念を持てば、言い訳は持てない

『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』の要約と感想です。

仕事人たちの言葉があなたの今日を豊かにするものになりますように。

■本日の仕事

・川口淳一郎さん
・宇宙航空研究開発機構シニアフェロー

■要約

誰にも譲れない信念があるかどうか

宇宙開発が一般的なプロジェクトと異なる点は、試行錯誤が利かないことです。
宇宙開発はお金がかかりすぎるので試作品をそのまま打ち上げることになります。

そのため、行ったこともない場所で動かしたこともないものを完璧に作らなくてはならないので、保守的になってしまうのも無理はありません。

初めは「難しいことをやっているのだから、失敗しても誰も悪くは言わないだろう。」と思っていました。
しかし、試行錯誤が許されない世界に育つとちょっとしたチャンスが逃せないと思い、次第に「逃してなるものか」という意地に変わります。

たとえば、はやぶさでの帰還の時には、すぐに壊れた2台の制御装置を見て飛行スピードについてメーカーに提案しましたが「かえって危険だ。」と言われました。
しかし、私はその言葉に耳を貸しませんでした。結果、3台目の制御装置はより長く利用できたのです。

もし、メーカーの指示通りに利用して壊れていたら私が責められることはなく、「メーカーの推奨通りに利用しただけ。」と言えば済みます。
しかし、それは結果としてみれば失敗です。

どんな時でも人の言うことを信じれば救われるわけではありません。
自分自身の中に譲れない信念が必要なのだと思いました。

■感想

信念を持てば、言い訳は持てない

人間誰しも保守的でなくてもつい言い訳を考えてしまうのではないでしょうか。私は心当たりのあることがいくつも出てきます。

川口さんは当時、「メーカーが大丈夫と言ったんじゃないか。」と保身できる立場にいました。
しかし、その選択をしなかったのは"チャンスを逃さない、成功させるんだ"という強い信念があったからです。

川口さんは誰にも譲れない信念を持っていたので、言い訳なんて持っている余裕がなかったのかもしれません。

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