行動が遅い人と早い人のちがいは？　行動に移す方法３つ

仕事や恋愛において勇気が必要とされる場面で、早く行動に移せる人っていますよね。

近頃は、成功した起業家の体験本や自己啓発本でも「素早い決断と行動力が成功法則である」という内容のものも多いため、それらを読んで自分の行動スピードがますますコンプレックスになっているといったお悩みも増えてきています。

■行動する勇気が出ないのはなぜ？

人間には怖いものが２つあります。
ひとつは「死」ですが、もうひとつはわかりますか？

実は「変化」なのです。

これをさらに掘り下げると「現状で生きているのだから、変化をしなければそのまま生きていける」という死への防御反応が変化を怖がるという心の正体になります。

よくいるのが「なんでしないの？」と言う質問に対して、「えっと、まだそう言うのじゃなくて...」と言う人です。本当にしたいことならもうすでにしていますよね。

つまり、行動に移す勇気がない人は、生への執着が強い心理状態だといえます。よく「人間死ぬ気になればなんだってできる」といいますが、それは真理です。これを読んでる人の大半は私なんかよりも優れた人が多いですね。死ぬ気で同じ作業をされると、いくら私でも簡単に抜かされてしまうことでしょう。

■行動が「遅い人」と「早い人」のちがいは“努力”

行動に移すのが早い人は、その前段階としての決断も早いです。

前述したように、基本的に人間は変化を恐れる生き物ですので、命の危険がない社会では、思考力を働かせれば働かせるほど基本的には動けなくなります。行動が早い人の中には、動物的な勘だけで決断から行動を素早くできる人もいますが、逆に人間が本来変化を恐れるということを知っているからこそ、意識して決断と行動を早めに取るようにしている人が多いのも確かです。

行動に移すのが早い人は、一見すると何も考えていないタイプと思われがちですが、そうではなくて、「考えすぎると動けなくなる」という習性を知っているからこそ、行動する決断力と行動力が衰えないように常に意識しています。

行動力というのは努力して維持していく要素が大きいのです。

■行動に移すまでに時間がかかる人はどうすればいい？

ここまで読んで「でも自分にはそんな努力は無理そうだし、頑張れと言われても自信がない」と思われた人もいらっしゃると思います。

では、そもそもすぐに行動できないことはダメなことなのでしょうか？　ここからは、行動に移すまでに時間がかかる人へのメッセージです。

「すぐ行動できない＝ダメ」じゃない。

怖がりの度合いというのは遺伝的なものと幼少期の成育歴といった本人の努力以外の要素が高いのも事実です。

したがって、すぐに行動に移せない自分を努力が足りないと短絡的に責めることもやめましょう。まずは自分の性質を客観的にみつめて「個性」として受け入れていくこと。自己受容し自己肯定する気持ちがもっとも大切なことです。

■行動に移すための３つのコツ

①行動した場合のメリットだけを書いてみる

たとえば「このまま今の彼と付き合うべきか否か」といった判断などは、メリットとデメリットを両方書き出して客観的に見ることが有効です。

しかし、行動に移せない人がこのやり方をすると、デメリットばかりを書き出してしまい、余計動けなくなる危険が高まるリスクも。メリットのみを書き出すようにしてください。

②行動した場合の明るい場面を想像する

怖がっているときというのは行動した際に起こりうるネガティブな想像をしてしまっています。こうした自動思考はイメージトレーニングで修正していきます。変化した場合に起こりうる明るい場面を想像すること。何度も繰り返して想像することがポイントです。

③行動しなかった場合の暗い未来を想像する

②で「行動した場合の明るい場面を想像する」と書きましたが、ネガティブ思考の癖が強い人は、どうしても暗い未来に焦点がいってしまいがちです。これは生への執着が強いから起きているので仕方がない事実です。

そんなときは、②の思考のまえに、まず「行動しなかった場合の暗い未来」を想像してみましょう。あのときなぜ動かなかったんだ、と後悔している自分を想像し、行動する瞬発力に変えるのです。

■最後に

ここまで読まれた皆さんは気づかれたかもしれませんが、特別なことは何もしていません。考え方を変えるだけで皆さんの行動が早くなります。

悩んでいる時間を行動に変えていける人は、この先も成功する人になると思います。これを読んだ皆さんはいったいどう行動するのでしょうか楽しみですね。