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【「引き寄せ」ができる科学的理由】私たち人間はどこから来たのか?(4)

環境を創造して遊ぶシミュレーションゲーム

 

世界はあなたの思った通りになっている。

 過去も現在も実在しないということを、そのまま素直に考えて推論するとどうなるであろうか。
普通に考えると、時間の流れに沿って、「すでに済んでしまったこと」と「これから起こること」を順に経験しているに違いないということになるであろう。
 しかし、こう考えることもできる。
あなたはシミュレーションゲームに入り込んでいるプレーヤーであり、過去の情報と未来の予測情報を与えられた。
そして与えられた情報を元に周りの環境を自分の思念を使えば自由に創り上げることができる。
 「さあ、あなたはどう行動する?どう考える?」それを試されているのだと…

不利益なことが起こる理由

 このような考えに対しては、「そんなはずはない。もし自分の考えた通りに世界が構築されるなら自分に不利なことは起こらないはず」という反論が当然出てくるだろう。
 しかしこのゲームには仕掛けがあるのである。
それは「意識を集中した方向に世界を動かすことができる」「言語ではなく思念の強さが世界を動かす」という原則に沿って行われるという仕掛けである。
 詳しく見ていこう。
まず「意識を集中した方向に世界を動かすことができる」ということについては、このようなことである。
 あなたは「お金が欲しい」と強く思っているとする。「お金が欲しい」というのは確かに強い欲求なので、それが実現するはずと思いがちであるが、これを思念にしてとらえ直すと、それは「お金がない」「だからお金が必要」「お金あるといいな」というものになる。
そしてその中で一番あなたが強く感じていて心の中の大半を占めているのは、果たして何だろうか?
よく考えてみてほしい。
よくよく考えてみると、心の中の大半を占めているのは「お金がない」という感情である。
「お金が必要」や「お金あるといいな」は頭の中で考えた言語的な理屈に過ぎないのである。
 だから「お金がない」という意識に集中した方向に世界は動くのだ。
つまりいつまで経っても「お金がない」という世界がまさに「あなたの希望通りに」構築され続くことになるのである。
 ではどうすればよいのか。
簡単である。「お金がある」という状態を思念すればいいのである。
つまり「今現在ここにお金がある」ということを心から信じて確かな現実だと思いきることができれば、あなたの世界にはお金が出現する。

否定語が分からない潜在意識

 次に「言語ではなく思念の強さが世界を動かす」の意味を見てみよう。
「もう二度と人前で話すときには緊張したくない」という事があなたが願う事だったとしよう。
この場合強くそれを願えば願うほど、あなたはおそらく人前で緊張することであろう。それには理由があるのである。
 これは引き寄せというよりも脳科学でも言われている合理的な理由であるが、人の脳(潜在意識)は否定語が分からないのである。
「緊張したくない」という言葉が出てくれば「緊張する」と理解をするのである。
というのは、先にも述べたように潜在意識がとらえているのは「言語」ではなく「思念の強さ」であり、「緊張したくない」ということをイメージしたときに、あなたがその中で一番強くイメージしているのは「緊張状態」なのだ。
だから必ずそうイメージしてしまうことになる。
 こうならないようにするにはどうすればよいのか。
「緊張したくない」と願うのではなく「楽々で聴衆に上手に話している自分」を思い浮かべればよいのである。爆笑であなたの話を聞いている人々の顔や盛大な拍手をまるでそこにいるかのように思い描くことができれば、それは実現する。

(5)に続く。




 


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