『修身教授録 【現代に甦る人間学の要諦】』(森信三)を少しずつ読んでいる。
これは、森信三氏の大阪の天王寺師範学校での講義を収録したものだ。
今日は、「第六講──人生の終始」を読んだ。
人は四十歳まで潜行密用に、つまり、人が見ていようが見ていまいが、努力をすることが必要だ。
なぜなら、40歳から本当の人生が始まると言えるからである。
だから、そのことに今から気づいて、もしくは心して、人生の前半を生きていくことがいかに大事かということだった。
そして、そのことを若い人たちに是非知ってほしいという内容だった。
本当に若い人に是非、知ってもらいたい、届けたい言葉だと思った。
ぼくは、その四十の声を数年前に聞いた。
だが、いまだ五里霧中の真っ只中にいる。
ぼくは努力をしてこなかった。
これはもう取り返しがつかない。
つまり、「一種の悔恨として気づ」いたのだ。
まったく、恥ずかしい話だ。
しかし、悔やんでいても仕方がないので、いまからでもでき得ることをしていくしかないと思っている。
だからこそ、今の若い人たちには、是非、このようなことを知ってほしいし、こういう本に出会ってほしい。
少なくとも、このような話を一度でもいいから、聴く機会に恵まれてほしいと願わずにはいられない。