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【13回転職履歴→3社目】普通を知る!HS大学事務スタッフ〜その1〜

クリエイターに憧れて散っていった全ての人たちへ
クリエイターに憧れている今の若者たちへ
クリエイティブ職を志す全ての人たちへ


やりたいことをやる!
なりたい自分になる!
自由とやりがいと、ミーハーなカッコ良さに憧れていた20代。専門学校を卒業後、なかなかパンチの効いた職場での経験は今後活きるのか?

とはいえ、青カビ地獄から抜け出しニートに逆戻りした後に就いた次の仕事とは?

そもそも仕事の選び方が分からない!

スタイリストアシスタント、古着屋倉庫、これまでの仕事はどれも憧れと好きなことを軸にミーハー心で選んでいたような…いや確実にそうだった!

今後はどうしよう…
未来が見えん…
お金もない…
才能はないのか?
運がないのか?
自分はこれからどうなっていくのか?
夢は見れるが具体的な未来が見えん!!
クリエイティブな仕事に向いていないのか?

…自分には何もないのか?
このままつまらない大人になってしまうのか?

そんなことを考えながら、日々職を探す毎日。次こそはしっかりと長続くする仕事に就くことを決心し、不純な動機じゃダメだッ!ちゃんと働こう!と心機一転、失敗しない仕事探しを行うことに。

次こそは辞めないッ!

とはいえ、辞めない仕事ってどう選べば良いのか?クリエイティブな仕事はきっとどれもこれまでのような感じだろう、そうではない自分らしく仕事ってあるのか?そもそも仕事で自分らしくいられるのか?どの仕事も20代は厳しく辛いのではないか?分からない…どう仕事を選べば良いのか?探せば良いのか?自分に何が向いているのか分からない…


僕は過去の仕事選びの失敗から、完全に道を見失ってしまいました。

無知の知、知らないことを知るために

デザイン系の専門学校を卒業し、憧れと夢だけで仕事を選んできた。そこで現実に打ちのめされたわけで…、そもそも業界についての下調べなどろくにせずに、一筆入魂の履歴書送付ッ!憧れに対して勢いと直感だけで仕事を探し、応募していたわけです。

みなさんも今、目の前にそのような若者がいて、相談されたらどう声をかけますか?『就活対策しっかりしろ!』と声を大にしていうでしょう。僕もそう言います。

業界分析も自己分析もしていない、
“超直感型転職活動”ではダメなのです。
普通に考えたらそうなのです。

※しかし、それが一番大切だということに気付くのは随分後になってから分かるのですが、それはまだまだずっと先の話。

そうなのです、
方向性を完全に見失っている=仕事の選び方が分からない
ということだったのです。

そこで僕は一旦、世の中を知ることに時間を使おう!と思いました。そうなのです、上京後毎日作品作り、クリエイターの真似事のような毎日、社会との接点はコンビニバイトと学校の先生に駆り出される何かしらのイベントの手伝い。スタジオボイス、relax、ファッション誌、デザイン雑誌は毎月読みあさっていて、今の世の中のイケてるものは理解しているつもり、しかし世の中の事は何も知らない…

サラリーマンにならない!クリエイター一択!と決めていたので一般的な仕事のことを知らない、『普通』を知らなかったのです。世界が狭すぎたのです。自分の世界で泳ぎ溺れている状況から脱出せねば!!


そこで、僕は一度クリエイターとは真逆の仕事を体験してみたらどうか?と考えたのです。その経験は人間としての幅を広げ、いつかクリエイターになった時にも生きるはず。普通を知りたい!ニート生活から脱却せねば!そう決めて次の仕事探しの方向が決まりました。

普通を知るための仕事探しです!

自分が知らない世界は大学だ!

一体普通を知るとはどういうことなのか?
普通とは何なのか?
センスで勝負する、世の中に発信する、それはやはり普通ではない一部の選ばれし人にしかできない仕事だと思い込んでいました。

逆に日々、満員電車での通勤、ネクタイを締め頭を下げ、居酒屋で上司の愚痴を言う、会社の歯車の一部として没個性の中で生きていく、それが普通だと思い込んでいました。要は絵に描いたようなサラリーマン生活こそ普通の人生なのだと。

今でこそ、サラリーマンにも色々ある!
トップクリエイターと呼ばれる人ですら、それこそスタイリストやデザイナー、広告代理店のサラリーマンであるということを知ってか知らずか見えていなかった…

しかし!当時の僕は
普通=サラリーマン
という思考の元、それを避けて生きようとしていました。

普通を知るにはサラリーマンを知らなければ!そこで僕はどんな人がサラリーマンになるのか?どうしてサラリーマンになりたいのか?を深く考えました。よく就活シーズンになると、合同説明会やその年の就活生のインタビューなどがニュースで放送されます。僕は新卒採用など全く気にもせず、悠々自適な夢見がちなお花畑のような学生生活を送っていましたが、世の中の学生はある時期になるとほとんどの人間が就活を始める。ならば、その学生たちを知る必要がある!その普通の学生が集まる場…

そう、大学だ!!

大学を知れば普通を知れる?

そうです、普通の学生生活を知らない僕、普通の就活をしたことのない僕、普通じゃないことをカッコイイ!と思っていましたが、世の中そっちの方がマイノリティ。大学だ、大学を知ることが普通を知ることなのだ!


そこで僕は大学に関する仕事を探し始めました。

教授なんて一生無理!
売店や食堂のスタッフはちょっと違う!
他に何かないものか…

そこで、運良く見つけたのが四ツ谷にあるHS大学の事務スタッフの募集だったのです!事務なんてしたこともないし、面白いとも思わない。しかし仕事内容は魅力的でした。

・講義資料の制作フォロー
・学生の提出資料の取りまとめ
・講義に関するアシスタント

的なことが書かれていました。
自分が知らない世界!しかも学生の学んでいるところも見れる。大学の大学っぽいTHE大学な感じな部分が見れる!

僕は、今まで以上に真面目に丁寧に履歴書を書き提出しました。どうしても知りたいんだ!普通を!受かりたいんだ!今回は今回でもちろん本気です。受かれ、受かれ、受かってくれ…

すると、なんと事務経験なし、これまでの経験も特に事務に活かせる気もしないのですが、期間限定ではありますが採用されたのです!!

え?マジで?
自分でも大丈夫なのか?と思いましたが、
白シャツ、黒ズボン、を指定され市ヶ谷にあるあの有名大学で働くことになったのです。

そこで普通を知ることはできるのか?
普通を会得することができるのか?

クリエイターを目指す男の全くクリエイティブじゃない、仕事が始まります!

続く…


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