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【13回転職履歴→1社目】地獄のスタイリストアシスタント〜その2〜

自分らしく生きるために必要なこととは?
転職やキャリア形成で迷っている人にとって何かヒントになるかも?
そんな13回転職、常に待遇を上げてきた、掴み取ってきた僕のキャリア形成ストーリー。

今の自分の原点である、スタイリストアシスタント編です。

スタイリストのアシスタントってどう?

モラトリアムな日々を過ごしていたら、突然携帯(もちろんガラケー)が鳴りました。相手は通っていた専門学校。近況について軽く聞かれた後、『紹介したい仕事があるので学校に来てくれ』と言われたので後日改めて会って話すことに。

久しぶりに学校に行くと、少し前までの自分と同じように未来への希望と東京を存分に楽しもうとしている後輩たちいます。それを横目に電話をくれた先生の元へ。『久しぶりだね元気?向いてそうな仕事があるんだけど、スタイリストのアシスタントってどう?興味ある?』と切り出されたのです。

そのそもスタイリストとは、メディアの右裏側でビジュアル作りのキーマンとなる職業。当時はファッション雑誌に毎月特集が組まれるほどファッションスタイリストが注目され、人気があり、憧れられている時代。時代の最先端を行く超クリエイティブな職業!雑誌などのインタビューを読んでいたので、スタイリストになるにはまずはアシスタントからスタートというのは知っていたので、まさに目の前にチャンスが!!

ゾクッとしたあの感覚
何かが、物語が始まる予感

そこから募集要項や、そのスタイリストのことを聞いて、後日面接を設定してもらうことに。話も終わり学校を出て、家に帰るまでに考えたのは「憧れのクリエイターライフ」という今思い返せば恥ずかしい妄想。しかし完全に浮足だっていた。

はじめての男弟子は無休の無給

後日スタイリストの方、その後師匠となる女性スタイリストとの面接。
雑誌とかで見たことのある人ではなかったし、ザ・クリエイターという感じもない、これがスタイリストか?!と思ったが、やっている仕事は雑誌や広告など幅広くやり手な感じ。

自己紹介と志望動機を伝えると、諸々の就業条件について話してくれた。

『基本的に1年は無休、休みもないけどやれる?交通費だけは出るけど』

え?給料ないの?
休みもない?師匠の仕事次第?
時間は決まっていない?

今思えば労働基準法全無視の超絶ブラック条件!
しかしクリエイターへの憧れ、目の前のチャンスを逃すまい!と僕は元気な声で大丈夫です!と答え、採用となりました。今思い返すと、これは僕の悪い癖。仕事選びの失敗は面接時に感じる直感を信じないこと・・・これはまた別のお話でじっくり。

『まず、スタイリストバッグとスチーマーを買っておいて』と言われ、改めて初出勤?の日時と現場の場所は連絡をもらうことになりました。

初現場で不条理な叱責、地獄のスタート

面接からしばらくして、初めての出勤日が確定。
前の日は想像もできない毎日が始まる、今日からクリエイター(仮)だ!と思いながら緊張と興奮で眠れませんでした。

そして、指定の現場へ

挨拶をして、指示を待つ。
指示を待つ・・・
指示を待つ・・・

指示も何もない!?

すると『なんでそんなシャツ着てくるの?撮影の現場では派手な服はやめて!色が写り込むから!なんでわからないの?』といきなり怒られたのです。その日僕が着ていたのはラルフローレンのパッチワークシャツ。確かに派手!撮影の際のストロボ、フラッシュに服の色が反射することがある、そんなこと初日の僕は知りません。怒られている意味が全く分からなかった。

その後も、師匠の小言が止まりません。スタッフとは物腰柔らかく会話しているが、アシスタントに対しては全く違う対応。この人二重人格なのか?と思うほど。そんなこんなで初日が終了。

その日の帰りに思っのは、
「何か思っていたのと違う・・・」
ということ。

【転職メモ】仕事に合う合わないは体が知っている

ここからまだスタイリスト編は続きますが、
13回の転職の中で、それぞれの仕事や転職活動で得た体験を残します。
今回のスタイリストアシスタントで学んだのは

  1. 仕事に対する理解度が低いと常に理想とのギャップで悩む

  2. 一番最初に感じた違和感が拭えることはない

  3. 理不尽に慣れてはいけない

転職する際、決まればOK!という訳にはいきません。
実際に働いてみないと分からないことは山程あります。

仕事とは職種の業務をやれば良いということではありません。
その仕事の環境の中で自分が活かせるか?人間関係はどうか?結局そこに、その仕事に馴染めるかどうか?という問題があります。

だからこそ、

仕事に対する理解度が低いと常に理想とのギャップで悩む
→しっかりと志望する会社や仕事のリサーチは徹底する。当たり前のことですが、若ければ若いほど夢や理想、憧れだけで仕事を選んでしまったりしませんか?それだけでは実際に仕事に就いた際にギャップを感じてしまうことも多いでしょう。


一番最初に感じた違和感が拭えることはない
→人の直感を侮ることなかれ。その仕事について最初に感じた違和感、直感的に感じ想像したことは、ほとんど当たっているしそのように、またはそれに近しい感じで実現します。つまり直感的にネガティブに感じたことは、その通りになる可能性が高いのです。もちろん、それを乗り越えた先に・・・ということも0ではありませんが、ほとんどの場合その違和感を抱えたまま仕事するのはあまり健全なワークスタイルではないですよね?


理不尽に慣れてはいけない
→理不尽はいつだって準備ない状況で、突然不意打ちのようにやってきます。理不尽は準備をしたからといって、薄らぐ和らぐものではない。受け止めることに慣れてもいけない。理不尽さには断固として立ち向かうべきですが、立ち向かって自分に不利益が被ることも。であれば、そもそもそんな所で働く必要などないのではないでしょうか?


とにかく、そこで働いた方が良いかどうか?体が知っているんです。

僕は一番最初の就職?でそれが分からなかった。
だからこそ、まだまだ辛いスタイリストアシスタント物語は続きます。

続く…

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