さあ、次は何を読もうか
気がついたら、今年ももうすぐ折り返し地点である。
昨年は、正直言ってここ10年間で一番読書が出来なかった1年といっても過言ではありませんでした。
ふと思い返すと、仕事の帰り道、出かけた際の乗り換え駅、目的地までの通過地点...書店を見つけてはお店に入り、ぐるっと店内を1周することが習慣になっている。自宅には消化し切れていない積読本が少なからずあるのにも関わらず、自然と精神が新しい本を求めているような感覚です。
先に断っておくけれど、本を集めることが趣味というわけでは決してない。単純に僕の本を読むスピードより、僕が本を欲しがるスパンが上回っているというだけなのである。それに付け加えるとするならば、ある種の”恐怖心”なのかもしれない。この機会を逃してしまったら...次の機会になってしまったら、この本への興味が失われてしまうかもしれないという恐怖だ。
このようなある種の”恐怖心”は、今もなお僕に纏わりついているのだ。
もちろん、恐怖心だけで動かされているわけではない。
僕がよく足を運ぶのは、御茶ノ水駅前にある丸善書店である。本当であれば駅からもう少し距離がある三省堂本店か、もしくは丸善本店がある丸の内にいきたいところなのだけれど、仕事帰りに寄る場合が多いので仕方がない。
仕方がないとは言っても充分過ぎる程の品揃えのため、足を運ぶ度に疲れや倦怠感などはどこかへ飛んでいってしまうのである。そして、店内を物色しては何かしらの戦利品を片手に帰路につくのである。
食事で例えたら、おそらく僕は食べ過ぎの状態だったと思う。間違いなく。
今はようやくイーブンになろうと努力してるけど、まだ少しオーバーカロリーくらいだろう。
(実際、体型的には健康そのものです。体脂肪率は12%前後を維持するように心がけています)
積読本が増えるようになってから、特に意識していることがあります。
それは「消化不良にならないこと」です。
ついついたくさんの本を手にすると、たくさんの本を読まなくちゃと思ってしまいます。その結果、読んだ本の内容が記憶に残らないため、本の概要やさわりの部分を自分の言葉で話すことができないのである。
ですので、今年からは読んだ本の内容を自分の言葉である程度説明できるようにするため、『読書の技法 / 佐藤優』で紹介されていることを少しずつ吸収して自分のものにしようと考えております。
本の読み方とか速読のしかた、いわゆる読書hack的なものではなく、正しく書籍の内容を理解する具体的・経験的な方法を紹介してくれている。この著者は非常に博識で見聞も広く、文章で用いている言葉や文章も非常に明瞭である(少しお堅い文体なのはちょっとした愛嬌である)。
今年は年間である程度の量の本を読むということに加えて、読んだ本の内容を忘れずに自分の知識としたいと強く感じている。
そのためには広く浅く本を読むのではなく、ある程度のジャンルの制限をしながら同じ本を数回繰り返し読もうと思う。
別に知識をひけらかしたいわけでもないし、読書によって得た知識を特定の何かに向けて使う予定があるわけでもない。
でも、知識とはそれ自体で素晴らしいものだと考えているし、今は”まだ”利用する用途や目的が明確ではないだけかもしれない。いつの日にか、今日獲得した知識が役に立つことがあるかもしれないのである。
と、こうやってグダグダ考えるより前に、読書ってただただ楽しいんですよね。自分が知らないことを知ることができるし、あっちの本とこっちの本で言ってることが違っていたりするし...。
まだまだ今の僕はインプット過多なので、これから時間をかけてアウトプットの比率を増やしていければなーと思っています。いや、増やします。
しかし、今日は非常に暑かったからなのか分からないけど、めちゃくちゃ今眠いです...
もう少しだけ起きて作業するために、お風呂に入ってくることにしますー。