見出し画像

ベネチア滞在記録【水の都ヴェネチアの滞在を振り返る】

もうヴェネチアに行ったのは一ヶ月も前になってしまいましたが、そのときのことについて思ったことを書き記しておこうと思います。

僕らが行ったのは6月後半、シーズンとしては中々のベストシーズンでした。

ヴェネチアの中心エリアであるサン・マルコ広場

高校生の頃から水の都ヴェネチアにすごく関心がありました。
入り組んだ水路や迷路のような町の作りが素敵で、不思議な世界に迷い込んだような世界観に憧れて、当時高校生だった僕はいつか行ってみたいなと思う場所の一つだったわけです。

実際にそのときの思い描いていた町に立つ頃ができ、感慨深いと同時に非常に複雑な気持ちになっていました。

理由の1つは、自分自身がヴェネチアを理解する背景的な知識が少ないことで単純に美しい町となってしまっていることが非常に歯痒かったです。
自分の問題ですね。笑
こんなに文化的な重層間のある素晴らしいエリアなのに、、、!
ヴェネチアというエリアを学ぶのは宗教的な背景を理解しないとわからないことが多いことを実感しました。
ヴェネチア共和国の歴史的な立ち位置やエリアの意味合いは調べれば出てくることもあるのですが、宗教的な絵や置き物、建物の意味合いが直感的に理解できないことも多く、自分が東洋より人間なんだなということを実感。
イタリア語で書かれていることも多く理解することが難しいということもあったのかもしれませんが!
どこのエリアも下調べ大事ですね。

とはいえその文化的な厚みの文脈は理解できなくとも、日が経つごとに雰囲気によって身体的に体感することの多い滞在になったのはとても良かったです。

アカデミア美術館にて。宗教的な背景に基づいた中世の絵画が展示されています。時代が今に近づいていくごとに、描かれる絵画の表情は豊かになり、人ではなく風景や自然も描かれるようになってきます。当時の時代の視点を絵画から感じることができるのはとても面白かったです。
個人的に、一番惹かれた一枚。

2つ目にはオーバーツーリズムの現実を目の当たりにしたことだと思います(僕自身もその加害者のわけです。)
とはいえ、観光産業を生業に生計を立てている人の多さとそれ以外の産業で生活していくには難しい条件的な難しさも感じました。

サンマルコ広場は常に人でごったがえしていました。

元々は商人の街としてヴェネチアは独自の歴史を築いてきたわけですが、飛行機や大型運搬船が主流になっている現代でその立ち位置でのプレゼンスは発揮しづらく観光に産業が集約していくことは必然的なことでもあると感じています。最も観光客の多いシーズンには本島への立ち入りに関する制限を設けるなどの対応を直近では施策として置いているようです。

と、複雑な気持ちもありましたが結局とても良い滞在でした。
僕らは家族で子連れ滞在でした(岡田家は本当に観光地慣れしていなく、というか僕が。結果ギクシャクしました笑)が、大人がゆっくりと文化的な文脈や当時の生活に想いを馳せながら滞在するにはとってもいい場所だと思います。

個人的には周辺にある島が良かったです!
程よい人とゆったりとした生活感溢れる雰囲気がありとても好きでした。
やっぱり中心より周辺が好きなんだなと。

ガラス細工で有名なブラーノ島。良かった。

夕方19:00くらいに島に住んでいるであろう子ども達がボールを持って広場で遊んでいる姿や、子連れのお母さんが道端で集まって子どもを遊ばせている姿などローカルな感じで良かったです。

一度は訪れたかったこのエリアに来れたことはとても人生にとって意味深かったなと思います。

世界中にまだまだこんな美しい景観と生活文化が残っていると思うと本当にわくわくします。

異世界に迷い込んだ長男くんたち。

それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?