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『未来の私へ』 : 「タイムカプセル」シリーズ

シダちゃんねるをお聞きの皆さん、いつも私の作品を聞いてくださり、ありがとうございます。そして、朗読をしてくださるシダさん、いつもありがとうございます。
これから記載することは、私の意見です。
見方によって受け取り方も異なるとおもいますので、その違いも楽しんでいただけたら幸いです。

朗読企画『タイムカプセル』の作品をシダさんに読んでいただきました。
下から聞けるので、よければ聞いて聞いてみて下さい。

作品を送るまで

今回のテーマはタイムカプセルでした。
朗読企画の説明で、あまり上手く話せない時期だと知りました。
であれば、上手く話せない今の声を活かせる朗読作品を作ろう、
そう強く思ったのを覚えています。

朗読企画に参加することをシダさんに伝えてから数日、作品作りにすごく悩みました。
タイムカプセルを埋める方の物語にしようか、
タイムカプセルを開ける方の物語にしようか、
全部ひっくるめて長い作品にしようか。

ここで迷っても進まないとおもい、タイムカプセルを埋める作品とタイムカプセルを開ける作品の両方を作って、うまくいった作品を読んでもらおうと思い、作品を書き進めました。

まずは、主人公が将来の自分へ向けての手紙を書き始めました。
この手紙は噛んでも良いようにしよう、と決めていました。

こんな事を考えながら手紙を書いていました。

手紙を書くとしたら、小学生の時だから、小学6年生にしよう。
声を噛む人は、吃音?
吃音で、いじめられて。。。いや、傷つく人が出るからやめよう。
吃音もやめよう。
もっとライトにするなら、控えめで声を出すのが苦手な人にしよう。
控えめでも好きなことにはすらすら話せる人がいるから、かなり控えめな人にしよう。
そして、性別は、朗読しやすいように女性にしようか。

と、書きながら考えていました。

手紙ができたので、ここからどう広げようか考えました。
これの手紙を開いた未来の話をしようか。
それとも、手紙を書くまでのストーリーを厚くしようか。

色々考えていたところ、僕の仕事が忙しくなり、
作品に使える時間がかなりなくなりました。

前後のストーリーを考える時間がなく、
色々な所を考慮せず書き上げたら、センシティブな内容になってしまうと思いました。
時間内にかける内容で、物語の状況と主人公の性格がわかるストーリーを書き、
最後に、冒頭の一文を書いて終えました。

シダさんに作品を送るときに、状況とキャラクターの説明に加えて、
滑舌が悪いままの声を朗読に載せて良い旨をお伝えしました。

この時、もう一つ思っていたことがありました。
この作品自体がタイムカプセルになれればいいなぁ、と思ってました。

たまに過去の朗読企画の作品を聞き返すことがあります。
作品毎に当時の記憶があるので、聞き返すと当時を思い出します。
それらと同じように、この作品も声のタイムカプセルになって、
いつか聞き返したときに、こんな声の時だったな、
と思い出せるものになれればいいなぁと思ってました。

作品を聞いた後

初めて作品を聞いた時は、びっくりしました。
想像をはるかに超えて、言いづらそうだったからです。
わざと言いづらそうにしているのか、それとも、本当の声なのか。
色々考えてしまいました。

いや、一回、作品として楽しもうと聞き返したところ、
主人公の気持ちや想いが声からひしひしと伝わってきました。
初めて、朗読を聞いて心が締め付けられました。
言葉にしづらい感情が湧いてきました。

声を活かそうと思って書いた作品が、
こんなにもすごい朗読になるとは思ってもみませんでした。
貴重な体験をさせてもらいました。

さいごに

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今回は特に声に注目して聴いて欲しいと思います。

今回も作品を読んでくださったシダさん、ありがとうございました。

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