『薄明かり』:朗読依頼
ふと、目を開けた。
二日酔いの気持ち悪さを感じたまま寝返りを打つ。
シダさんのこの1年はうなシダのコラボ収録が多いように感じました。
そこで、うなじさんをイメージした作品を作ろうと思いたったのがきっかけです。
実は、この作品はメモ程度に作成して残していた作品でした。
ふと、新入社員時代に、飲み会のあとひどく疲れてしまった時を思い出しました。
なぜか早朝に起きてしまい、店も開いていない静かな町を途方もなく歩いていた時もありました。
電気のついていない小売店。車の通らない大きい道路。
ひとつひとつが何かしら特別な時間を作ってくれていました。
僕は「そんなこともあったな~」と思いながらメモを残していました。
3月のある時、作品を見返していました。
ひどく疲れて帰ったときは、どこに物を置いたかわからなくなるよね。
起きて一番に気にする物は、携帯かな?
携帯を忘れるとしたら、どこかの場所かカバンなどに入れたか。。。
どこかに「置いた」より「入れた」方が覚えてるだろうから、カバンかな?
と考えていくうちに、女性のイメージがでてきて、うなじさんにかなり近いものを感じました。
ここで、本格的に作成し始めました。
話が暗いまま終わらないようにしようと考えました。
スタエフのライブをしてる、もしくは聞いている人が、元気をもらったという話を聞いたことがありました。
これをもとに、主人公がスタエフの人に元気をもらう描写にしました。
また、リアル感を出すために、ライブをし損ねる表現などを追加していきました。
肉付けしていくうちに、うなじさんのイメージが大きくなっていくのを感じました。
2と3.12の数字を朗読に入れようと工夫を凝らしました。
リアルと比較するとロジックが微妙にずれるので、見つけた人はすごいなぁと思いながら書き終えました。
朗読の依頼をする際に、ひとつだけ、BGMなしのお願いをしました。
早朝の、リアルな静けさを朗読にしてほしいと思ったからです。
BGMなしにもかかわらず、想像を超える表現をしてくれたのでありがたいです。
改めて、シダさん、stand.fmの2周年おめでとうございます。
これからもよろしくお願いします。