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悲しみは無くならないけど、いつもそばにいる。

今朝見ていた教育番組のアニメで、
主人公の大好きなペットが死んでしまうというストーリーがあってすごく共感できる部分があった。主人公は可愛がっていたペットが亡くなって、悲しみに浸っているときのお父さんとの会話で

お父さん
「お父さんも昔飼っていたペットが死んだことがあるんだよ」

主人公
「そうなんだ、お父さんに今は悲しくないの?」

お父さん
「悲しみはずっと消えないよ!だけど、苦しみはもうないよ!」

主人公
「なんでそう思うの?」

お父さん
「目をつむってごらん、大好きなペットを思い出してごらん!ほら、思い出すとこうやって会えるんだよ」

ここまでのシーンを見ていて、お空の娘のことかぶるところがあり涙がでてきた。

娘とのお別れは、この世にないくらいに悲しみに浸っていてどうしようもない苦しみの中にこの世にきてくれた喜びもあり、いろんな感情がグルグル巡ってすごく辛かった。

私は、人や生き物は誰にも魂というエネルギーがあると思っていて。たとえ、身体がなくなってもエネルギー(魂)は消えないと思う。

だからここに娘はいなくても、娘のエネルギーは必ずあって私は娘のことも思ったり、思い出したりするだけで心の中に娘はいるんだなって思うようになった。そばにいるって思うだけで温かい気持ちになる。

悲しみはこれから先消えることはないし、
この悲しみとお別れをしようとも思わない。
悲しいときは、その感情をちゃんと認めて感じる。この悲しみと一緒にうまく生きていきたい。

人や生き物、生命を持ったものは、必ず最後は「死」を迎える。
それがいつ訪れるのかは誰にもわからない。
この世に生まれる前でも「死」を迎えることもある。

この授かった命ってホントに奇跡なんだとすごく思わされた。
この世に誕生することがどれほどすごいことか。
まして、私は病気をすることもなく成長し
大人になり、大好きな人と結ばれて2人の子供にも恵まれ、周りには理解してくれる家族、職場、友人もいて。
あたりまえのこの生活が本当は当たり前ではなくてありがたいことなんだ。
生きているだけでこんなにすごいんだなって思えるようになった。

毎日、毎日、育児や仕事、家事に振り回されて
SNSで周りのキラキラな生活を見ては、羨ましがってストレスな生活の中で、不満や将来の不安が巡回して、、、
今あるこの命を大事にできてなかった気がする。

本当に大事なことに気が付けていなかった。

娘が亡くなった出来事は変えられないし、
これが事実。

すごく悲しい出来事で、
私があの時こんなことしたから娘は病気になったかもしれない。
仕事を早く休んでいたら、悪化しなかったかもしれない。
。。。いろんな「たられば」がどんどん溢れて自分を追い詰めていた。

自分をいろんな苦しみに追い込むことで見えない罪みたいものを自分で科せていた気がする。娘の死を受け入れられなかったのかな。
こうすることで気持ちを紛らわしていたのかもしれなっかたけど、
本心はとっても苦しかった。
この悲しみや苦しみから解放されたかったし、だけど私にはそんな権利はない。
とにかく自分を追い込むことしか出来なかった。

だけど、いろんな本や人の考えを聞いたり、読んだりしていった中で
出来事は変えれないけど、見方を変えればどんなことでも変えられるという考え方に出会った。

私は、娘の死産=悲しい出来事
で終わりだった。
だから、悲しい出来事だけとしか捉えられなかった。
ほかの見方ってなにがあるのか考えた。
娘を授かって、うれしかったこと、気づけたこと、悲しい以外で探してみようと思った。

・娘が妊娠初期で異常という判断をした産婦人科の先生がいたから早くから大きい病院で専門医に見てもらうことができた。

・大きい病院で病気と闘っている子供や支えている親を見て、いろんな環境の中で必死に生きている人もいるということをより身近に感じた。

・私の今ある環境すべて感謝すべきことでいっぱいあるということ。

・私は病気を治すことはできないけど、信頼できるお医者さん、看護婦がいること。

・健康で生まれてきてくれた子供たちがいること

・9か月間私のお腹の中で育って、一緒にいれたこと

・家族が増えたこと

・抱っこできたこと

・グリーフケアという言葉に出会えたこと

・死産後のケアが少ないこと

・習っていたチョークアートのおかげで、棺桶をかわいくカラフルにできたこと

・お花を飾るようになり、花屋に行くようになったこと

・毎日、今日も生きていると感謝できるようになったこと

・より家族の絆が深まったこと

・今ある命を大事に使おうと思ったこと

・今までの出来事はすべて自分にとって意味がある出来事だったと思ったこと
etc...

どんな出来事でも、意味づけするのは自分であって事実は変わらない。
物事にはいろんな側面があって、一方通行だけだと苦しくなることもある。
だから、私はこの出来事が悲しい出来事だけで終わらせたくない。

娘が命をかけて私たちのところにきてくれた意味を自分なりに考えて
今ある命、環境に感謝して生きていこう。







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