手っ取り早い取れ高を求めていくダイビング
最近、ダイビングを含めたさまざまな分野で、広く浅く手軽なものやインパクトのあるものが過剰に流行っているように感じます。
例えば、ダイビングの場合、自然を楽しむのではなく、「どこに行けば何がいるか?何が見られるか?何が撮れるか?」といった簡単なものばかりを求める傾向があります。
また、サービスを提供するプロ側も、手っ取り早いものの方が売りやすく、利益を得やすいため、そういった売り方をします。ハンマーリバーやギンガメトルネードなどの映えるものや目立つものをSNSで宣伝し、それに魅せられるダイバーを増やしていきます。
プロが簡単な戦略で手軽な自然を売り込むため、お客様(一般ダイバー)のレベルもどんどん低くなっていきます。
皆さんは、ダイビングの真の楽しみがどこにあると思いますか?マンタを見ることですか?ハンマーリバーに遭遇して興奮する動画を撮ることですか?少なくとも私は、ダイビングの真の楽しみはそこにはないと思います。
「この海で何が見えるのか?」
分かりません。だから探検に行くのです。
「明日の透明度はどれくらいですか?」
分かりません。だから確かめに行くのです。
「ビーチまで歩いてエントリーしますか?ボートの方が楽ですか?」
楽な方を求めるなら、VRゴーグルを付けて家の中でモニターを見る方が良いです。
自然を感じて楽しむダイビングに対して、簡単で手軽なものを求める人は、水族館の水槽の中に潜るべきです。そこでは確実に安全に映えるものに出会えると思います。
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