→→→10年前を振り返る→→→
2011年3月11日
あの日は金曜日だった。偶然にも息子の卒園式があり、私は有給休暇を取得して自宅がある横須賀にいた。
午前中の卒園式本番を終えて、私は一人自宅に帰り掃除や洗濯の続きを、妻と息子は卒園式後の謝恩会に参加していた。
【2時46分】
私は近所のコンビニに立ち寄り、入店しようとした瞬間!
「バチン!!」
急に店内の明かりが落ちた。
停電?そう思った次の瞬間!!
大きな揺れが体を突き上げるように襲い、駐車場に止められていた車は、ゴム鞠が弾むように上下していた。
何が起こったか分からず、ただ急いで幼稚園へと向かった。
幼稚園の駐車場に止めて、携帯電話(ガラケー)のワンセグを見ると津波が防波堤を乗り越えて来る映像が流れていた。
急いで幼稚園に向かうと事態を把握していない幼稚園では引き続き謝恩会が開催されていた。
私は会場に飛び込んで、地震の被害と東北で起こっている現状を伝えた。
私には東北に親友知人がいなかったが、もしかするとココにいる誰かのご両親が被害に…
そんな思いで会を中止して貰い、妻と息子を乗せて娘の小学校へ向かった…
あの日、東京は停電で電車も止まり、信号も消えて帰宅困難な状況だったと、後日同僚から聞かされた。
偶然にも家族の側にいられた事は本当に奇跡だったのかも知れない。
そう何度も奇跡は起こらない。
自分の安全、家族の安全。