とっさに行動できる人
先週の全校朝礼では「とっさに行動できる人」というテーマでお話しをして、生徒の皆さんと一緒に考えました。
「とっさの行動」とは計算した行動ではありません。
「とっさに行動する」=「瞬時に最善の行動を選択する」ということだと思います。そのためには常日頃の意識や習慣、日々の練習や訓練の積み重ねがとても大切になってきます。
1)運動公園での出来事
先日、本校の先生が松江の運動公園に行った時のことです。
駐車場に入ろうとすると、中学生の人だかりが出来ていました。
「何だろう」と思って見にいくと、その輪の中で一人の中学生が倒れていました。その先生はすぐに倒れている子どもの状況を確認し、救急車を呼び、中学校に連絡をして適切な対処をしてくれました。
その時に周りにいた中学生のほとんどが、突然の出来事でショックのあまりなのかただ呆然としていたそうです。友だちが突然倒れたのだから無理もありません。
先生の迅速な対応のおかげで、その子は無事回復したそうです。
みんなは突然、友だちが倒れて意識がなかったらどう行動しますか?
ハプニングは予想できません。
瞬時に最善の行動を選択するということは「自然と動いている」ということが多いでしょう。
2)常日頃の積み重ねが大切
とっさに行動できるためには、常日頃の積み重ねが大切です。
くり返しくり返し練習したり訓練することによって最善の行動を選ぶことができるのでしょう。
防災訓練がそうです。
災害はいつ起こるか分かりません。
その時に最善の選択をするには、常日頃の避難訓練や救助訓練を本番を想定した心構えで行なう必要があります。何度も訓練をした結果、緊急事態に遭遇した時に「とっさの行動」が可能となってくるのだと思います。
部活動の試合も同じことが言えます。試合中に何度も瞬時の状況把握と判断力が求められる選手にとって常日頃の練習はとても大切です。
試合を想定して練習をしている人、日々の練習を手を抜かず真剣に取り組んでいる人が本番で力を発揮するに違いありません。
3)常日頃の言葉も大切
言葉はとても大切です。
相手が傷つくような言葉は言ってはいけません。
「使ってはいけない言葉」は使ってはいけません。
相手が良くなる言葉、相手が明るくなる言葉、優しい言葉、親切な言葉を使いましょう。
以前、サッカー部の皆さんが、通学路で見ず知らずの人の車が溝に落ちて困っているところに遭遇し、大勢で車を溝から出して助けてあげたことがありました。
助けられた方から学校に「感激した」とお礼の連絡がありました。
普段から相手を思いやる親切な行動、親切な言葉を意識している人は、誰かが困っている状況に出会った時、躊躇することなく手を差し伸べることができるでしょう。
その習慣が大切なのです。
習慣は「とっさの行動」=「瞬時に最善の行動を選択する」ことを可能にしてくれるはずです。
4)今いる場所で努力する
そして「常日頃が大切」ということは
「いつも一緒にいる友だちに親切にする」
「いつも一緒にいる友だちに良い言葉をつかう」
「今いる場所で努力する」ということ…
「今」を大切にできる人が「ここぞ」という時に、力を存分に発揮することができるのです。
「常日頃から親切な行動を心掛ける」
「親切な言葉・感謝の言葉を心掛ける」
友だちだけではなく目上の人や年下の人にも、優しく接し良い言葉をつかうようにしていきましょう。
そして社会に出た時には「誰にでも」そのように接することができるようになってほしい…
そうすれば、その人は自然と周りから頼りにされる人になるでしょう。
まとめ
常日頃を大切にしている人が、本番や緊急事態に遭遇した時に、最善の「とっさの行動」が自然と選択できるに違いありません。
みんなはとっさに最善の行動ができるようになるには、どうしたらいいと思いますか?
どんな常日頃を過ごすのがいいと思いますか?
これからも一緒に考えていきましょう。
リフレクション(振り返り)の時間
本校では深く学んでもらうために全校朝礼終了後、生徒の皆さんは各教室にもどって、リフレクション(振り返り)とアウトプット(自分の言葉で表現)を行なうようにしています。
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