それは私達のせいですか?
「政治の文句ばっかり言ってないで、自分が努力したらどうなんだ?貧しいのはお前らがだらしないからだ。政治家だって寝ずに頑張ってんだよ。」
といった一見的を得た風な主張を目にすることがあるが、私は申し訳無いけどその意見に賛同しかねるし、そう言ってる人は今の世の中の現状をわかってるんだろうか?と感じてしまう。
政治家は国民の代表者で代理人だ。学校で言えば学級委員だ。
代表者が国民の意図にそぐわない不適切な事をしないように、監視したり時には批判や反対をするのはむしろ国民の仕事であり、国の代表者が不適切な事をしている事を国民が黙認してしまったら、それこそ、「お前達は何やってんだ」って事になる。
公文書改竄で自殺者出るとか、桜を見る会とかあれ良いの??
今、日本という国の労働者が、都心で往復2時間満員電車に乗ってフルタイムで働いてもその月の生活費を捻出する事がやっとであるという人も多いという状況は、とても世界第3位のGDPを誇る国の内情とは思えないが、これは、労働者が努力をしていないからなのだろうか??
この国には資本家と労働者の関係において、明らかに資本家が有利になるような仕組みが出来上がっている構造上の問題であると第三者が見たら思うのが普通であると考えます。
本来、通貨発行国であり、かつ食べ物や住む家の充足している日本は国民がお金に困らない施策を実施しようと思えばそんなに難しくは無いと思えるのだが、財務省の方針が「プライマリーバランスの黒字化または健全化」を優先に考えているため、税収の範囲内で予算を使おうとするドケチ政策のため、大震災が起きてもコロナが起きてもなかなか財政出動する事が出来ないのである。※むしろ国民が苦しい時に余計増税しようとする。
そうなるとお金の量に制限がある事が前提で、お金の分配方法で国民が困らないようにするしかないのだが、それをコントロールするのが本来税制の役目である。
しかし1989年に消費税が出来て、消費税はここ30年でどんどん上がり10%まできてしまったが、一方で法人税は逆に下がっている。これは国民の財布に手を突っ込んでお金をむしりとり、お金に余裕のある大企業の財布にそのお金を入れてるようなもんだ。こうして所得格差は広がっていく。
消費税と法人税の資料
法人税が下がると利益を残し株主に多く還元するために企業側は人件費を減らすために、非正規労働者や外国人労働者を低賃金で雇うといったように、実質賃金下落圧力をかける方向に動くため、
「生活者は不景気、株価は好景気」という不自然な仕組みにならざる得ないルールの中で戦わされているというわけで、これは構造上の問題であり、賃金労働者の自己責任論で片付けてはいけない。
※コロナで株価は半分近く下りましたが
現政権がこれを変えないのであれば、与党となる政党を変えないといけないのである。
冒頭にでた、「政治の文句ばっかり言ってないで・・・・・・」というセリフは
「政治の文句ばっかり言ってるんだったら、まず世の中の現状を知って変えるために正しく国民の代表を選べ!そのためにみんな選挙いけ!」
と意見するのが正しいと言える。
ちなみに昨年度の投票率は48%である。
52%の無関心が、公文書改竄や国民のお金で自分達の支持する著名人や反社会勢力と桜を見る会を開催するなどの悪事を野放しにしている実態があり、
こんな日本にしているのは政治のせいというよりも私達のせいである
これに関してはごもっともだなと。
無関心は加担と一緒。
世界の貧困問題も、自分の家計の不景気も同等に対処を考えるべき時代にもう来ているのでは無いのだろうか。
みんなで幸せな国を作りましょう。
そのために動きましょう。
関心を持ちましょう!私達の未来に。