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犬山という場所①


愛知県の上の方に、犬山という場所があります。犬だらけの山という、見るからに田舎である土地ですが、この場所には犬山城という国宝が仁王立ちをしています。

何やらこの犬山城は、戦国時代に織田信長の叔父である信康の手によって作られたようで、以降信長秀吉家康の手に渡りながら乱世を潜り抜けてきた運の良い城だということです。

元々人気でしたが、NHK大河ドラマ『どうする家康』が去年始まり、その影響を受けてかなり人気を加速させた印象があります。僕の両親も捻くれたように見えて根はミーハーなので、ワクワクしながら行っていました。

僕はそんな犬山城からの甘い誘いに一切の興味を示さず今日まで生きていたのですが、彼女が興味を持つや否や、すぐにでも行きたい気持ちになりました。愛の力というのは冗談ではなく天変地異を起こすものなのかもしれません。ハリウッド超大作の結局愛でなんとかなる馬鹿話も馬鹿にできない現実がありますね。

さぁ行こうと意気込んだはいいものの、僕たちはいつものように寝坊をかましました。正確には起きたのですが、なんだか眠くて二度寝三度寝をかましたということです。通常通り。

名鉄名古屋駅でお得なチケットを買いました。普通の切符よりも300円安く買え、尚且つ犬山城への入場券や、対象のお店でのクーポンが付いてくる犬山特化の代物です。

これは買うしかありませんね。窓口で買えるので、ぜひ。詳細は下から

新鵜沼行きの快速特急に乗ったのは2時半過ぎだったように記憶しています。快速特急ならたった半時間で犬山駅に着くことができます。文明万歳ですね。

しかし、とはいえ到着時間は3時過ぎ。犬山城とその城下町は早寝を心がけているらしく、犬山城は5時に閉まり、4時頃から城下町の店が軒並み営業を終了してしまう現実があります。

犬山城に行けば、食べ歩きの時間が減ってしまいます。食べ歩けば、犬山城へ行けなくなるかもしれません。
くそ。。。どうしたものか。

僕に一つ言えることは、みなさんはぜひ早めに遊びに行ってください、ということです。

犬山城が駅から見えます
急勾配

急げ!という気持ちとは裏腹に、犬山はのんびりとした空気感を作るのがお得意のようで、全く焦燥感が生まれません。犬山の駅は古さを帯びながらも独特の奇怪さを持っていて、思わず写真を撮ってしまいたくなります。

犬山駅から犬山城までは約2キロの距離があり、その道中に香ばしい匂いを放つ店々が軒を並べているというわけです。

どうやって立ち寄らずにいられるでしょう。

僕たちは、まんまとお店の方に吸い込まれていくのでした。

犬山城に行けるのか。


続く

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