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漫画感想『NARUTO』青年編②


前回の続きです。第四次忍界大戦序盤までを漫画で読みました。


5 絵が綺麗

綺麗というのは、美しいという意味ではなくて、少年編にあったグチャグチャ感がないということです。線が細くなったのだとかいう、技術的な理由はわかりませんが、さっぱりとした印象にガラリと変わりました。

例えるなら、ガイ先生からカカシ先生に画風が変わった感じです。

これもまたどっちがいいということではなく、暑苦しさがなくなった分、洗練された戦いと、落ち着いた内面描写が可能になります。

物がたくさんあった部屋を整理整頓した感じの、綺麗という意味です。

まぁ、僕は少年編の暑苦しい絵が好きなので、度々少年編に戻っていくのですが.....。

6 修行

少年ナルトから青年ナルトになるまで一体何をしていたんだと自来也を詰め寄りたくなるくらいに、ナルトは3年間で成長していません。螺旋丸が少し大きくなった程度です。結局再会したサスケに実力差を見せつけられて、修行を余儀なくされます。

ちゃんと修行していろよ、と思う反面、この修行パートが格別に面白いのが青年編の魅力です。

戦争までの修行で、風遁螺旋手裏剣、仙人モード、尾獣モードを手に入れます。全部面白いです。

なんというか、修行するシーンは、ナルトの魅力が詰まっています。熱血ど根性で、けれどバカなので正攻法では失敗するものの、たゆまぬ努力と才能で力を得ていきます。最初は派手にうまくいかないという部分がナルトらしいですし、できなくても自分を信じて進み続けるのがもっとナルトらしいですよね。

中でも螺旋手裏剣の修行で滝を斬る場面が痛快で好きです。

最も、螺旋手裏剣も仙人モードも、お披露目の戦闘で早速弱点が露呈してしまうのが悲しいですが...。初回戦闘くらい圧勝していいのに...。

7 大戦までの繋ぎ感

青年編には勢いがありません。というより、あえて勢いを殺しているように感じます。それは、第四次忍界大戦が迫っているからです。

青年編の序盤と中盤は、あくまで戦争のための布石で、ちまちまと戦いながら因縁を育てたり、計画を進めていく過程です。

戦争があるぞ、と知って読んでいった今回はかなり面白かったです。ここがこう繋がるんだ、という、伏線とはいかないまでも、準備段階が感じられたのです。すると、ただの一対一の戦闘も興が増して、サスケ対デイダラですらもワクワクしながら楽しめました。

当時は忍界大戦が待っているとは全く思っていませんから、このあたりは非常に退屈で暗い気分で読んでいた記憶があります。

青年編の半分は、戦争の準備です。

8 世界感とキャラクター故

やはり忍の国という世界観と、服装を含めた忍者というキャラクターがこの漫画の魅力です。

自分のnoteを読み返してみると、なんだか批判的に見えてきましたが、決してそんなことではなく、バトルに次ぐバトルで飽きることはありませんでしたし、技もかっこいいものの羅列です。
ペイン戦の絶望感と希望の誕生の感覚は最高です。
忍びの世界と忍たちが大好きです。

だからこそ、大戦が始まる時の興奮は常軌を逸したものでしたし、戦争がダレてきた時の悲しみも大きかったのです.....それはまた次回、アニメで忍界大戦を突き抜けた感想の時に述べることにしましょう。

散。

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