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旅行記、京都のオススメ①

名古屋に住む僕と彼女が、日帰りで京都に行った時の話です。

1 旅立ち

日帰りと名のつくものの大半は早起きが必須です。そりゃそうでしょうとも、寝坊でもしたら必然的に帰って来れなくなるので。

僕たちもまた、僕たちにとっては早すぎる時間、7時15分にアラームをかけ、起床。大急ぎで準備をし、8時45分の名古屋駅発の高速バスで京都を目指しました。

僕たちの旅は基本的に出たとこ勝負の危険な旅です。今回も、起きてからバスを予約するのんびりっぷりでした。そういうことをしているから、当日不具合が起きてなかなかバスが予約できないというハプニングに見舞われ、朝ごはんを口に放り込みながら歯を磨くという慌て具合になるわけです。

名古屋から京都までの高速バスは1時間に1本程度の比較的短いスパンで出ていて、料金は1人2800円、約2時間半で到着するので、なかなか悪くない条件と言えます。オンライン予約もできますし、駅のチケット売り場で直接チケットを買うこともできます。

僕たちはなんとか間に合うことができました。僕はもう絶対に間に合わない、終わった、と絶望していましたが、彼女はどんと構えて絶対に間に合うと心を固めていたからこそ間に合ったのです。何事も心の有り様が大事ですね。

休憩は一回あります。
十分間
間に合わないと置いていかれるぞと脅されます

2 スターダスト

バスの中で爆睡し、無事に京都駅に着きました。しかし休むことなくバスに乗り、京都の北の方へと向かいました。日帰りなので、モタモタしている時間はないのです。

京都駅は外国人観光客で溢れかえっていて、そういうのを見ると、また海外旅行に行きたくなってきます。お金と時間がなさすぎます。

さて、京都駅からバスで約30分。彼女が行きたいと考えていた膨大なカフェの中から、今回はスターダストというカフェを選びました。

スターダストとしか聞いていなかったので、一体どれだけ近未来的、あるいはどれだけジョジョっぽい独特なカフェなのかと思っていましたが、現れたのは非常に穏やかでゆったりとした雰囲気を放つ小さなカフェで、大々的な看板も掲げない、知る人ぞ知る、といったような感じでした。

こういうカフェかと少し思っていたので(厨二病)

入った時には正直緊張しました。こだわり抜かれた内装と、控えめな店員さんたちが醸し出す、初見さんお断りのような空気を察したからです。

店の手前が雑貨屋、奥がカフェになっています

しかし、ゆったりとした静かな居心地の良さ、というものが流れていることに程なくして気がつくと、自然と緊張も解け、川の流れに身を任せるかのように席に座っていました。

メニューも全て紙で出てくるので驚きです。紅茶やコーヒーという見慣れた文字ですら、オーガニックな力を帯び、神聖さを滲ませて目に飛び込んできました。

なんだかもう、神樹に触れているような緊張と静謐さの混じり合いを感じてしまいます。

左がコンブチャ、右がスパークリングアップルジュース。ワインを飲んでいるかのような深みのある味です。
奥がいちじくのタルト、手前が美味しいスープです。名前をド忘れしました。

毎度料理の献立が違うのか、店員さんが一品ずつ頼む前に説明をしてくださいました。

僕たちが食べ終わる頃には、予約してきたと思われる台湾人と中国人のお客さんがやってきました。観光地から外れた住宅街にあるにも関わらず、海外からもお客さんがくるとは驚きです。

心が浄化され、落ち着いた気分になりました。京都という都市に存在するに相応しいカフェだったと思います。オススメその①に認定です。

続く

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