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横浜デート② 夕方の部


昼も更けてきました(?)

雲が濃くなり、ご覧の通り、高層ビルの最上階は雲がかかって先端が見えません。

そんな中で、横浜赤レンガ倉庫にやってきました。歴史的建造物兼商業施設という珍しい形をとった建物です。かつては国の模範倉庫として建てられたそうです。
なるほど確かに、言われてみれば明治の香りを感じ取ることができます。ホームページを見たのですが、赤レンガ倉庫の激動の歴史の一端を知ることができ、なぜか感慨深くなりました。建物に感情移入をしてしまうのは日本人特有のなのですかね?
3号館の3階にはディズニーのカフェがありました。3階全てを貸し切っており、若干手持ち無沙汰感が出ていましたが、混む時は混むのでしょう。写真を自由に撮れます。
中は完全な商業施設でした。1号館、2号館とあり、双方とも飲食店や雑貨店が入っているため、レトロな雰囲気を楽しみつつショッピングモールのような楽しみ方もできる一石二鳥の名所です。文化的建造物をくり抜いて飲食店なんぞ入れてもいいのか、とその時は思っていましたが、何もしなければ終わった倉庫として朽ちていくだけだったと考えると、英断だったと今は思いますね。
横浜みなとみらい、と聞くと結構すぐに思いつくのが赤レンガ倉庫ですから、シンボルの役割も果たしています。
前回のブログで書きましたが、僕たちは非常にお腹が空いていました。お腹が空いていると、全てが上手くいきませんから、食事は大切です。
2号館の1階は完全なフードコートです。多彩な店舗が細長い建物内に器用に入り込んでいます。
バーガーを一つ
海鮮チヂミを一つ
チーズミルクティーとゴーフルを一つ。
夢中で食べました。平日だからかフードコートの席は余裕をもって座ることができましたが、もし休日だったらと思うとぞっとします。こんな長細い建物に人が押し寄せようものなら、人間の渋滞が発生し、多大なフラストレーションが各所で勃発するでしょう.....。彼女とのんびり食事ができて良かったです。
さて、2階の雑貨コーナーも物色し、だらだらと過ごした後に外に出ると、なんということでしょう、ライトアップされたレンガの建造物が、黄昏の空間に浮かび上がっているではありませんか。少し不気味な雰囲気を帯びるのもいいですよね。5月の夜風は肌に気持ちよく、落ち着いた興奮が体を巡る感覚です。
つまり、何が言いたいかというと、いよいよデートスポットである横浜みなとみらいの真骨頂が出始めているということです。

すぐそこの港では、巨大な豪華客船が出航するところでした。煌びやかで高級な光を発した、上位層のための動く屋敷です。ですが、遠くから見る分には、そのいやらしさの部分よりも、華やかな光の行進の方が強調されて、赤レンガから船を見つめる人々の目を奪っていました。

僕たちもまた、眼球が不思議と潤むのを感じながら、2人の時間を過ごせました。

周りを見渡すと、老年の夫婦、同い年くらいのカップル、それから高校生くらいのカップルもいて、各々が夕闇と光の妙技を堪能していました。
高校生カップルは何やらダブルデートをしていたようで、やたらうるさい声ではしゃいだと思ったら突然男女2人に分かれて抱き合ったりするので、心底うんざりとして、目の前の東京湾に沈めようかとも思いましたが、美しい夜景を彼女と見ることができている幸せに免じて、グッと気持ちをこらえました。

さぁ、さらにここから夜が更けて、みなとみらいは輝きを増します。

次回 夜の部

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