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OpenWork を活用したダイレクトリクルーティングで失敗しないために知っておくべき実践例

割引あり

私が採用業務を行う中で、少なくない数の求人媒体を扱っている。それは、下記の記事でも伝えている通りである。

求人媒体を扱う中で、当然ながらそれぞれにウェイトはかけており、実際に多くの工数を投入する求人媒体は限られている。ウェイトをかける基準は担当者それぞれと思われるが、私としては以下5点を考慮基準としている。

  1. スカウト返信率及び返信の傾向の把握状況

  2. 採用フィー及び運用コスト

  3. 採用実績、応募状況

  4. 求人媒体の特性

  5. 主観的な好み

5.については何を言っているか分からないと思う。一例を挙げると、昨年改正された職業安定法の内容を踏まえ、Wantedlyについてウェイトを大幅に下げたことが挙げられる。

私でなくても一定以上コンプライアンスを意識する者やリスクに敏感な者ならば、同様の判断を下したのでなかろうか。(一般的な求人媒体相当の仕様に改善されるのであれば優先度を上げるが、現状では様子見せざるを得ないため、改善を切に望む)

上記5点の基準に照らして、今最も優先して扱っている求人媒体は OpenWork である。Vorkers 時代から知っている人にとっては口コミサイトのイメージが強いかもしれない。

個別株を扱う個人投資家にとっても口コミサイトのイメージだったと思われるが、昨年末に上場したことで取引対象として意識されるようになり、若干ながらイメージは変わった可能性はある。

実際問題、口コミサイトとしてビジネスを展開していることもあり、話題性としては口コミサイトの色合いが濃い。一方で、近年はリクルーティングサービスとしての成長も著しい。

https://ssl4.eir-parts.net/doc/5139/tdnet/2240078/00.pdf

オープンワーク株式会社としてもリクルーティングを成長させていく絵を描いており、今後口コミサイトから一定程度脱却を見ていくのでなかろうか。

尚、採用担当者としてリクルーティングに使っている私としては、当然ながらリクルーティングサービスの認識は持っている。

若干前置きが長くなったので、本題に入ろう。私が OpenWork にウェイトを置くのは、以下の状況が認められるからである。

  • スカウト返信率:全体14%-非辞退11.7%(特定の条件に当てはめた際の全体44%-非辞退40%)

  • 採用数:直近1年未満で5名以上(Tech系の管理職やスペシャリスト、コンサルタント等のレイヤーが中心)

  • 採用成功フィー:88万円/人(税込み)

  • 口コミ・プロモーションによる自然応募を集めやすい

  • スカウト可能通数が月ごとに更新

  • (やれていないが)設計・運用を細かくやれば他媒体では得られないレポートを取得できる

採用数については、直近1年近い期間で私が担当した採用者の実に3割近くを占めている。また具体的な平均採用費用は伏せるが、採用費用低減に貢献している。尚、OpenWork の運用上で困っている点を挙げると以下の通りである。

  • 進捗管理において応募者が新卒・中途ごちゃ混ぜで表示される(ソートをするのが手間)※担当者切り替えを活用することで中途と新卒を分けて運用する形を取り対応できます

  • (求職者側に届く)スカウトメールのタイトルが「会社名からスカウトが来ました」なので、会社のネームバリュー依存になる※多くの求人媒体が同様の仕様である

  • スカウトメール送信にタイマー設定ができない(ビズリーチ以外は大体同様である)

  • スカウトメールに候補者名表示をさせられないので、1on1 で送付しても手当たり次第に送った物のように受け取られかねない(プロモーションがひっきりなしに飛び交うので尚更)

  • 候補者検索の条件設定がエンジニアフレンドリーなわけではない(エンジニア専門媒体でなければ大体の求人媒体が同様)

  • メッセージにファイル添付を行えない

  • 候補者から履歴書・職務経歴書を改めて取り寄せる手間がかかる(ミドルの転職を除き、大体の求人媒体が同様である)

  • スカウト辞退者を確認できるのは良いが、数値で可視化し難い。また辞退に関する通知が弱い

  • 候補者がメールを開いた日時を把握できない(できる媒体の方が少ないと思う)

細かい不満を挙げればキリがない。とはいえトータルで考えたとき、ポジティブな面が多く、また他の求人媒体と比較して優れている面が多いため、個人的には多くの求人媒体に優先して使っている。

実際のところどのように運用しているのか、ダイレクトリクルーティング(スカウト)の面を中心に書いていこうと思う。これから OpenWork でダイレクトリクルーティングの運用を検討する採用人事(採用担当者)の参考になれば幸いである。

6月11日 アップデート
・自分で読んで読みにくさに辟易としたので編集
・見出しを追加

毎日 OpenWork で行う3作業

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