「NFTとは?」デジタルデータに価値が生じる理由
皆さん初めまして。
最近仮想通貨やNFTに興味をもち、「イケハヤ(@IHayato)」さん等のNFTを作成、販売している方々をメインに観察する中で分かったことをnoteにまとめようと思い、
今回、NFTについてまだよく知らない、初期に思っていた
「何でデジタルデータに価値が生じるのか?」
について書きます。
・Twitter創業者のジャック・ドーシーのNFTが3億円超で落札された。
【ジャック・ドーシーのツイートNFT】https://v.cent.co/tweet/20
・CryptoPunksというNFTが数千万、数億円で売買されている。
【CryptoPunks】https://www.larvalabs.com/cryptopunks/forsale
等、容易にコピーできてしまうデジタルデータにどういうわけかねが付き、売買されている。
これまでの感覚ではとても理解不能なことが今!起きています。
なぜ今、デジタルデータに価値が生じているのか?
それは「私達の住む世界が変化していること」と大きく関係があります。
NFTとは何なのか?
NFT(Non-Fungible Token)とは「偽造不可能な証をもったデジタルデータ」です。
NFTについている来歴(データが作者から誰の手を渡ってきたのか?の履歴)が「偽造不可能な証」の役割を果たすため、
例えデータをスクショなどで複製しても来歴は複製できず、偽造が出来ません。
どの靴を履くかよりもどの壁紙を使うかが大事な現代
新型コロナによって多くの仕事が在宅ワークで出来ることが明らかとなり、ビジネスでの関りもリアルからデジタルへと変化しました。
日常生活においては新型コロナよりもずっと前から、リアルからデジタルへのコミュニケーションの変化がありました。
主とするコミュニケーションの変化によって、プライベートもビジネスも大事とするものが変化しています。
Zoomなどのネット会議や打ち合わせが増え、足を運んで直に合うことが減ったことで靴の出番は減り、需要は下がりました。
逆に、顔周りが見られることが増えたので、画面の壁紙や画像加工(肌をきれいに映してくれる)などの需要が増えました。
リアル主体で生きてきたのが、デジタル主体への変化は、アイデンティティの確立にも影響を及ぼします。
今まで高級車やブランド商品を身に着けることで表現できていたものが、デジタルにおいてはたいして価値を持たなくなってしまったのです。(高級車の写真なんて簡単に複製できます)
大量の似たような複製品(高級車やブランド物の写真)との差別化、自分という存在の確立をする手段として偽造不可能なNFTは
量産品で溢れたデジタル世界においての自分というアイデンティティの確立にある種必要不可欠であったのではないかと思います。
NFTはコミュニティーを作る
NFTは大半の作者がシリーズで出しています。
例えば、イケハヤ(@IHayato)さんのCryptoNinja(@cryptoninja_nft)
おにぎりまん(@onigiriman1998)さんの#おにぎり娘
ブソン(@BUSON2025)さんのCrypto Baby Animals
同種のNFTを持っている人同士がコミュニティーを作り、そしてNFTが人と人を繋げていきます。
Twitterという広すぎる世界において、NFTをきっかけに仲間が見つかる、コミュニティーに参加できる。その流れができつつあります。
作者とファンが一体となってブランドを作っていく、プロセスエコノミーの1種とも言えます。
価値の種類
価値観の変化やコミュニティーは分かった、偽造できないのも分かった、「だがコピーはできるんだろ?なのに何で価値があるのか?」
勘のいい方なら、初めのNFTの説明で気づいていたと思いますが、NFT(来歴とデータのセット)は複製できませんが、データそのものは容易にコピー複製できます。
数千万、数億するCryptoPunksもジャック・ドーシーのNFTもスクショすれば簡単に手に入れられます。
現実の絵画にあるような高度なスキルも必要なく、ほとんど同じデータを手に入れられます。デジタルデータとは元来そのようなものなのです。
「ではなぜそんなデジタルデータに価値が生じるのか?」
それは価値の種類で説明できます。
この世に存在する物質でも概念でも何でも取引が行われるモノには大きく分けて二つの価値があります。
1.機能的価値
2.ファッション的価値(ブランド価値)
1つ目の機能的価値というのは「良いものを作れば売れる」というように、モノの機能性に価値がつけられます。
2つ目のファッション的価値は「それを持っている自分」に価値が見出されます。
この違いはブランドバッグと偽ブランドバッグで考えるとわかりやすいと思います。
全く同じデザイン、同じ形、同じ素材であっても偽ブランドバッグは本物と比べて安いです。
それはなぜか?
本物のブランドバッグを買う人は「そのブランドのバッグを持っている自分」を得るためにお金を出しているからです。
NFTも同じで、「このNFTを持っている自分」に価値があります。
なので例えデータをいくら複製できようとも、ブランド価値が来歴にあるNFTは価値が生まれ、高まるのです。
まとめ:NFTはファッション
デジタルを主として生活する人にとって、元来のデジタルデータが大量にコピー複製ができるものである以上、量産型ザクのように有象無象の一部としかなれなかった今までの状況が
NFTの登場によって「自己のアイデンティティの確立」が可能になりました。
今後は「偽のヴィトンバックを持っている有象無象と本物のヴィトンバックを持っている自分」と同じような感覚でまずはSNSのアイコンからNFTが広がっていくでしょう。
NFTの更なる発展に乾杯🥂
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