毎日コツコツ料理暮らし その83『⌘+Zのないのが料理。レシピはラフスケッチのようなもの』
料理を作るようになったのは小学校の2,3年くらいだと思います。
料理教室ごっこなんてものをしていたような記憶もあります。
今の時代、料理はネット検索でレシピを見つけてくるということが当たり前となりました。今も昔もですが、レシピどおりにつくることができません。
レシピは料理の設計図ではありますが、ざっくりとした見取り図やラフスケッチのようなものだと僕は考えています。これぐらいやろっていう感じで、同じレシピを10人が作れば、味も違ってきます。それくらいレシピって見取り図やラフスケッチでしかないのです。
僕は食べたことのない料理を作るにあたって、忠実に再現するということはあまりおこないません。こんな感じで自分が美味しいものを作るというよい意味でざっくりとしたニュアンスで作っています。
僕は料理をするにあたって自分の感覚を一番信じています。
ただ、美味しいでもびっくりするくらい美味しいものっていうのではなく、
「あ、これは美味しいなあ」くらいの軽いニュアンスです。
僕は完璧主義なところが多々あり、よく踏み込めないで諦めるなんてことがあります。でも料理は、不完全さに作れてしまいます。不完全さというのは、まだのびしろがあるというのと、これくらいでいいんじゃないの?っていう軽い感じもあります。
料理の魅力は、⌘+Zが使えないことです。⌘+Zとはパソコンの一つ前に戻るショートカットのことです。料理は失敗したとしても、後戻りはできません。
そこがつねに前に進むしかないというアプローチが心地よい緊張感を持たせてくれます。
料理ってブレてなんぼで、毎日味が違っていても問題ないです。
そのブレが飽きさせない味わいになったりもします。
レシピに囚われすぎず、もっと開放的に自分の舌を信じて料理していくと、
楽に料理を楽しめると思います。