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志と才能主義とフォロワーの存在 @オンランセミナーのフィードバック
新型コロナの蔓延によって最近は集合型のセミナーや研修会がほとんど開催されなくなりました。その代わりにオンラインでのセミナーが頻繁に開催されるようになり私も予定の合間の時間を埋める感じの気軽さで頻繁にPC画面での学びの場にしょっちゅう参加しています。コロナのおかげで?以前は東京まで行かないと聴けないような人の話も気軽に拝聴できるようになり、学ぶ機会の数で言うと、コロナ以前よりも今の方が増えているのではないかと思う位です。ただ、実際に会場に足を運ぶのと、パソコンの画面越しで話を聞くのとはやはり少し雰囲気というか、受け取る熱量が違う気がしていて、PowerPointで作られたスライドを見ながら説明を聞くとの理屈は同じでも、感じ方は少し鈍くなってしまっているように感じることが少なからずあります。それもこれからの時代のスタンダードと言う事でそのうち慣れるのかもしれませんが、昭和世代の私としては少し残念な気がしてなりません。「セミナーは懇親会のチケット」と言われるように、真の学びがある少しアルコールが入ったりしたスピーカーやオーディエンスの本音が聴ける場がないのは寂しい限りです。
クソ講演会のトラウマ
インプットする側の立場でそのように感じていることもあり、自分自身がスピーカーとなるアウトプットの機会はできるだけ対面で行いたいと思っております。しかし、集団で集まるのは非国民扱いされる今のご時世、なかなかそういうわけにもいかず、昨年からオファーを頂く講演依頼はほとんどオンラインでの開催になっています。私は一般社団法人職人起業塾で建築実務者向けの研修事業や、経営者を対象にした社内制度改革のワークショップなどを行っている関係で、工務店や建設会社の社員総会や協力業者会などの非常にレアなカテゴリーでの講演を依頼されることが頻繁にあります。オーディエンスは建築現場で働く職人や現場監督が中心なだけに、皆さんあまり研修慣れしていないというか、自分から積極的に学びにきているというよりも、会社や取引先の案内で義務として受講されているのが大半です。私自身、大手ハウスメーカーの下請け工務店だった頃は、強制的に安全大会に出席させられ、面白くもない話を聴かねばならず、ハナから寝る気満々で会場に足を運んでいたものです。そんな人達にまともに話を聞いてもらうには場の空気感が非常に重要で、オンラインでは伝わりにくいことが非常に多いと感じており、出来る限りオンライン講演ではなく、リアルな会合で伝えたいと申し上げるようにしています。
トップランナー工務店からのオファー
つい先月のことですが、ZEH工務店として住宅の供給を通してCO2削減を強力に推し進められ、全国のトップランナーとして名を馳せておられる九州のE社のO社長から従業員と職人さん向けの勉強会の講師を依頼され、オンラインで90分ほど話させていただく機会がありました。あまり得意でないオンラインセミナーということでオファーを頂いた当初は少し躊躇しましたが、「職人さんや取引先にも参加してもらいますが、受講者のメインは社員です。」とのことだったので、トップランナーのE社とその関連の人たちなら、積極的に勉強会に参加する高い意識を持っておられると考えてお引き受けしました。実際、当日の研修会ではPCの画面越しでもしっかり聴いてくれているのが雰囲気で伝わって来ましたし、社員さんの中には私の上梓した書籍を読んでくれていた方もおられて、非常にいい感触を感じながら話すことができました。昨日、私からお願いしていた講演のフィードバックを送って頂き、恐るおそる目を通してみると、私が伝えたかった意図を見事に受け止めてくれている感じがヒシヒシと伝わってきて、セミナーの依頼をお受けして本当に良かったと思えました。全国に名を馳せるトップランナー、スーパー工務店はさすがです。
5つのテーマ
今回の講演で私が建築の実務に携わっておられる人に伝えたいと考えていたのは大まかにまとめると5つです。まず世界はVUCA化(不安定、不透明、複雑、曖昧な世の中)に大きく変化しており、そのパラダイムシフトを受け入れてもらいたい。その次に、何が真実か分からない時代こそ、ファクトチェックと共に直感を研ぎ澄ましそれを信じてもらいたい。3つ目は、これからは今までの延長線上にない逆転の時代がからこそ、トップダウンではなくボトルアップが必要で、タレンティズムの精神で皆が持っている才能を遺憾無く発揮して貰いたい。そして、ややこしく面倒な時代こそ、本質的な価値観、普遍の真理に回帰すべきで、才能を開花させるのに不可欠な習慣の力を使って少々時間がかかっても確実に、そして継続した時間と共に加速度的な成長を遂げてもらいたい。そして、最後に、エコシフトのトップ工務店として、皆さんの力を結集して日本中にムーブメントを起こして下さい!とお願いしました。以下に送って頂いた私の講演を聴いた後の感想を一部抜粋してご紹介します。
工務店向けの講習会かと思っておりましたがもっとより深い、人間力も含めた研修でした。 様々な本の紹介も併せてありましたので機会があるときに読んでみたいと思います。 誰にでも才能が何かあること、全員才能があふれていると思います。 最初の行動は過小評価されがちですが、最終的には大きな波を起こすこと、自分自身も紳士 にお客様と向き合うこと、縁の下の力持ちではないですが、皆で皆を盛り上げていくムーヴ メントの大切さを改めて感じました。 社会人になり年数を重ねるとこのような考え方を改める機会が圧倒的に減っていると思い ます。また、新たな気持ちで仕事に取り組んでまいります。
今の情報社会の中で生きていく上でネガティブな情報ばかりを鵜吞みにすることが多くな り、自分の直感を信じきれていないことをこの講演会で実感いたしました。 今までの当たり前が当たり前じゃなくなっているこの世の中で自分自身の中に強い意思を 持ちつつ、柔軟に行動していかなければと感じました。
コロナ禍で大きく変わっていく世界はまさに逆転の世界だと改めて認識しました。 違和感をそのままにせず、直感を行動に移すこと、想像から創造していくことがこれからの 世界で通用していくには必要であるということが分かりました。 自身の成長を妨げている最も大きなものは、自身の意志であると思います。 自ら目的をもって習慣を作り、成長が会社・社会に役立つような人間、他者の目的にも共感 し応援できる人間になりたいと思います。 このような学びの機会を頂きありがとうございました。
ブログを 17 年続けていると仰っていましたが、一つのことを続けることは本当にすごいこ とです。なかなか同じことを長い期間続ける、というのはできないことですが、 高橋先生の一つの信念のように感じました。 1VUCA(不安定・不透明、曖昧、複雑感)というのは初めて聞いた言葉でした。
世界が変化した、逆転した、と言われても、最初はピンときませんでしたが、 コロナ前後のわずか1~2年で世の中の常識が大きく変わったと感じました。 世界の変化に適応しない・できない会社はこれからの時代生き残っていけない。
→DX の推進、youtube、インスタなどのあらゆるツールを使ってこれまでアプローチでき なかった 顧客層へアプローチすることへの挑戦もまさにこの変化に対応した結果に繋が っていると感じます。
2自分が持っている主体性・才能×知識・知見・気づきを活かすことで、 一歩踏み込んでお客様を感動させると、お客様にとっては社長よりもずっと頼りになる
人になる。
→せっかく一人ひとりに才能や気づきがあっても、
それを活かすフィールドやそれを見出す人との出会いも常々必要だと感じています。 そのような環境で仕事が出来ている人は本当に自分も周りも幸せだと思います。 E社で働くことで、一人ひとりの才能を活かす・伸ばすことに繋がるといいなと
思います。
意図こそが人の心を動かす、志をもって身近な人に伝えるとても必要なことだと感じまし た。状況に対応できるように考え方、正しい目的を持ちお客様の為、地域の為、未来の子供 たちの為に努めてまいります。
このような学びの機会を頂きありがとうございました。
意図を持つお金が広がりだしている例でもあったように、意味と意義が大事な時代に変化 しつつあるということを真摯に受け止め、正しい目的をもって、正しい仕事をしていきたい と改めて感じました。 身近な人に情報を少しずつ発信すること、フォローする立ち位置で全員で盛り上げていく こと常に実践していきたいと思います。
論理では人は動かない、意味を感じ共感で人は動く。 志を立て意味のある仕事をしたいと思いました。 社会に求められる会社の一員として、主体性を持ち能力の最大化に努めてまいります。
VUCA(不安定・不透明・曖昧・複雑感)な世界、ひっくり返った 世界・・・現状認識・現状把握 この世界からタレンティズムの時代、主体性をもって才能を発揮する・・ そのために直感を鍛え、良き意図をもって(志)ムーブメントを巻き起こす・・ そのような立ち位置で、フォローワァーとして力を発揮したい・・と 改めて思いました。 皆の力を結集してさらなる大きなムーブメントになる事を思い描いて・・。 本日は貴重な機会を与えて頂き、ありがとうございました。
今までの研修とは捉え方見方が違う研修だと感じたのが第一印象です。 強く正しい意図を持ち、正しい目的を持って正しい仕事をすれば、極限の状況を乗り越える 力が付き、世の中を少しづつかも知れませんが良い方向にかえられるのだなと思いました。 事実を事実と捉え、挑戦する勇気を持ち、挑戦する人を応援出来る人間になれる様に努めて 参ります。
「志を持って万事の源とする」の言葉の意味がとても伝わってきたお話でした。 一人一人が自分の立場で、しっかり志を持ち、まわりに伝えていく行動が成長につながる事 に気付かせていただきました。
ありがとうございました。
習慣づける
自分で決めたことを、やり続ける
⇒なかなかできないことです。まずは小さなことから始めたいと思います。 ・新しい世界
VUCA 化(不安定、不透明。曖昧、複雑感) ・タレンティズム
適応策が必要な変化に斬新な解決策や新たな学びが求められ、批判的思考や協同、創造性 などの才能
⇒固定概念にとらわれず、考えることをしていきたいです。 ・レンガ職人の話
⇒会社説明会の際に説明いただいたのを思い出しました。 意図が人の心を動かす。 目的ありきの仕事だと思いますので、常に意図を伝えていきたいと思います。
・成果は状態に由来
目に見えない状態が成果を生み出す
状態は意図と意思によって整えられる
⇒強く、正しい意図を持とう!
志を立ててもって万事の源となす 吉田松陰
⇒意図を大事にしていきます!
まず高橋先生がおっしゃっておりました日本の工務店の トップランナーであるE社で仕事をしていると いう自覚を持って仕事に取り組んでいかなければと思いました。 新しい時代・逆転の世界に生きるという事は、過去の常識が 通じない時代・世界であり、臨機応変に時代の流れに適応する 事の大切さを再確認致しました。 テレンティズムという言葉は初めて知りましたが、1 人の カリスマが会社を引っ張るだけでなく、組織に属する 1 人 1 人 の能力や頑張りによって属する組織を更なる飛躍に導く事 が可能であり、組織で働く者としてそういう人物になれる様に 成長していかなければならないと感じました。 また世の中の事実を知る中で、マスコミ等の情報を見聞きする 事はもちろん大事な事ではありますが、自分の直感や考えを しっかり持った上で情報をインプットしていきたいと思います。 パラダイムシフトに関しては、ひとつの物や事実を見る上でも 考え方や見る角度が違うだけで、十人十色な考え方が出来ます。
仕事をする上で何を大事にしなければならないのか?何の為に 仕事をしているのか?を自問自答しながら仕事に取り組んで いかなければと考えさせられました。 「これから」は「これまで」の延長上には無いわけで、変化 し続ける社会にどれだけ順応していけるかが会社ひいては 自分自身が社会で生き残っていけるかという問題意識を持って 日々の業務に取り組んでいきます。 最後にエコワークスで仕事をする意図に関しては、私たち営業 は 1 人でも多くのお客様に二酸化炭素を削減し、持続可能な 社会づくりに共感してもらえる様に精進していかなければ ならないと痛感致しました。
zoom 越しではありますが、高橋先生の信念や温厚な人柄が 伝わってくる講義でした。 この様な公演に参加させて頂きまして、誠に有難うございました。
現場主義の知見からの気づき
以上、本当は90人以上から頂いたフィードバックを全てご紹介したかったのですが、一部のみを転載させて頂きました。一回の講演でオーディエンスにどの程度、変容をもたらすことができるのかは分かりませんが、気づきと理解の素地のある事業所で私たちが現場で培ってきた知見や概念を示すことは、ある一定の効果性があるのではと思える素晴らしい、そして嬉しい感想が大量に送って頂けて、私自身も大きな承認を頂けたように感じました。
フィードバックを拝読して、苦手意識が払拭しきれないzoomを使ったオンライン講演もそんなに違和感なく伝えたいことが伝わることも分かりましたしこれからも頂いたオファーには前向きに取り組んで参ります。ご興味があればお気軽に一般社団法人職人起業塾のオフィシャルページまでお問い合わせください。
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