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いつまでも学んでんじゃねーよ。 〜実践こそが学びの実体〜

「生涯学習の時代」だと最近よく耳にします。テクノロジーの進化とともに時代の移り変わりが非常に速くなり、特に最近はパンデミックの影響もあり昨日までの常識がひっくり返り、正しかったことが悪に、非常識が常識にに変わってしまったする程、激しい変化の波に私たちは晒されてています。学生時代に学んだことを活かしたら社会での実務に役立つような事はなくなり、社会に出てからも学び続けてこそ、なんとか時代の急激な変化についていけるのだと思います。私はロクに学校に通っておらず、経営の知識どころか、一般常識さえもままならない状態で勢いだけで20年前に起業しました。若い頃からのツケを払うかのようにずっと学び続けてきましたが、最近になって学び続けるだけでもダメだと感じるようになってきました。

残酷な忘却曲線

最大の学びはアウトプットである。とよく言われます。セミナーを受講してその内容を頭にたたきこむには、聴いた内容を自分の言葉に書き換えて人にプレゼンテーションをするのが最も効果的で、逆にアウトプットをしなければ座学で一方的に聴いた内容など、忘却曲線として表される急激な逆放物線に沿って一瞬にして忘れ去ってしまいます。そして、アウトプットしたからといって学びを全て自分の力にできるかというと、残念ながらそれもそんなに甘くはありません。「知っている」のと「できている」には大きな隔たりがありそのいくつもの山を越えなければせっかく時間と費用を費やして学んだ価値は皆無と言うことになります。

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知る→やる→わかる→出来る→出来ている

何か1つ新しい学びの場に足を運ぶ、もしくは本を読んでみると、知らなかったことを知ることができます。しかし、知ること自体に全くと言っても過言でないくらい価値はありません。本当の学びとは、「知った」ことを「やってみる」やってみて初めて「わかる」問題点を乗り越えて「できた」状態に到達する、その次は「できる」を継続して「できている」状態にシフトさせる習慣の力が必要です。そこまでできて初めて学んだこと、知ったことの意義や価値が生まれるわけで、「知っている」から「できている」への取り組みを行わずしてインプットを繰り返す価値はありません。

状態管理とは学びと実践のこと

要するに、実践こそが学びの実体であり、実践なくして学び無しということになります。そして、社会に出て、職業人になった以上、大人になってからの学びは仕事、事業にまつわることが殆どです。生涯学習の時代に、学び続けるとは新たな知識や知見を得て、事業においてそれを実践することに他なりません。学ぶにはインプットとアウトプットのバランスを取るべきだとの意見がありますが、実はアウトプットとは実業への学びの転換であり、「実践」に集約されると思うのです。この理論はスティーブン・R・コヴィー博士が「7つの習慣」の中で説かれていたP /PCバランスの概念にも通じていて、成果を手にするためには目標達成能力を身につけなければならない、あらゆる成果、結果は状態に由来するとの原理原則を事業に落とし込むことに他なりません。

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志を実践する研究会

私は50代後半に差し掛かっておりますが、今も数多くの学びを得る場に参加しています。それらの学びはことごとく事業に落とし込むようにして来たつもりでした。それは、常に解決したい課題がてんこ盛りで、自分の中にある知識や経験だけでは解決の道筋が皆目見えなかったことに起因します。そして、人との出会いが最も大きな学びであり、新しい扉をこじ開けるキッカケになるのをこれまでの人生で繰り返し経験してきて、貪欲に学ぶ習慣、嗅覚を身につけたように感じています。最近、「本業で社会課題を解決する」ことに焦点を当てた新しい学びの場に参加することになって、志の高い、そして卓越したビジネスモデルを構築している経営者に多く触れて、自分自身の実践の頼りなさを痛感する出来事がありました。それが「経営実践研究会」との出会いです。

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圧倒的実践不足

学こと自体ではなく、実践とそこから導かれる整った状態こそが目的、そしてその状態とは私が感じている課題が解決することだと考えれば、どうやら私はまだまだ実践が足らないと最近になって気付かされました。私が20年前の創業時に掲げたミッションは「職人の社会的地位の向上」で、学歴社会に馴染めなかった者でも安心して、未来への希望と誇りを持って働ける社会の実現です。人は誰しも違いがあり、同じ人は二人といません。その違いこそが才能であり、才能を開花させることができる状態を整えることができれば、職人は大きな付加価値を生み出します。若い職人たちが輝けば圧倒的な若手人材不足に陥っている職人の世界にも若者が集まってくるというのが私の信条です。しかし、その状態にたどり着くまでの行き先を阻んでいる数々の課題を解決できず、いつまで経っても理想を掲げた志に辿り着けそうにないのは、学びが足らないのではなく、実践が不足しているという他ありません。

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実践こそが学びの実体

私が職人の社会的地位の向上と共に建設業界の喫緊で重大な課題、職人不足の根本的解消を目指して立ち上げた一般社団法人職人起業塾はこれまで全国で研修や職人向けキャリアップ制度の普及、人事制度改革のWSなどを繰り返して来ました。大阪で4月からスタートする現場人材向けの業務改革研修は第19期を迎えます。しかし、業界全体を俯瞰して見れば全くなんの成果も上げていないも同然で、自分の無力さを感じずにはいられません。この結果こそ、実践不足以外の何者でもなく、これまで長年の学びが意味を成していなかったと言わざるを得ません。自分一人の力で出来ることはたかが知れています。その事実に真摯に向き合い、同じ志を持つ方々との連携を強める実践に力を注がなければならないと漸く気づくことができました。実践こそが学びの実体、そこに意識を集中させようと思います。同志、募ってます!

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建築業界が抱える社会課題の解決に取り組んでいます。


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