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『食卓の情景』池波正太郎さん|「うまいものを食べさせろ」と言う前に


自ら悪者になる事で


池波正太郎さんの大変有名なエッセイ「食卓の情景」を読んで感じた事を書いてみます。

「あとがき」に昭和48年春、と書かれているので約50年前に書き終えたのでしょうか。エッセイの中には幼少期の話から第二次世界大戦中の話まで、様々な時代が書かれています。そのどれもが臨場感たっぷり、鮮明に書かれていて読み手も、その時代にタイムスリップしたような気分になれます。

冒頭「巣と食」の章で、「家庭」をつくる事(本書では「巣づくり」と書かれている)について書かれています。

嫁姑同居の家で、もめごとは先ず「台所」から始まると。

人それぞれに、わが「巣づくり」に努力しているわけだろうが、私の場合は、母と家内の「共同の敵」になることによって、姑と嫁を接近せしめた。

「食卓の情景」巣と食より

嫁姑は合わない、とかくいがみ合う、という前提で自ら共同の敵、悪者になることで2人を結託させるという戦略は、とても面白い。

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家でうまいものを食べたいと思うなら


家で仕事をする事が多い作家は、仕事場である「家庭」が円満で、仕事が捗る場所でなければならないのです。
それゆえに、こまめに気を遣う事を怠ってはいけない。

そして家でうまいものを食べたいと思うなら、そらだけの配慮を自分からしなくてはならない、と。

「うまいものを食べさせろ」と命じているだけではダメで、料理への興味関心を持ってもらう、美味しいもの、本物の味を知ってもらうためには美味しいものを食べに連れて行かなくてはならない、と。

読みながら思わずクスッとしてしまいましたが、これは本当に理にかなっていますね。

今は「うまいものを食べされろ」と命じる旦那さんも少なくなってきたとは思いますが(そんな事を言ったら自分で作れ!と言われそう 笑)外の味を知るのは大事な事ですよね。

池波正太郎さんも、おっしゃっています。
奥様が外の味を知り、そして料理教室にも通い始めてから格段に違ってくると。

「食卓の情景」を読んで感じた事は、数回に分けて記していきたいと思います。

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