冬休みのキッチンラーニング(今頃)
1か月前に書いたんですけど、アップするのを忘れていました。
(何やってんだ…)
もはや時期はずれですが、自分の記録にもなるので、アップいたします。
冬休みのキッチンラーニング
キッチンラーニングとは、料理という身近な活動を通じて、様々な教科の学びを深める教育アプローチです。
たとえば、
ピザを作りながら円の面積を学ぶ
味噌汁を作りながら食材の産地について地理を学ぶ
和菓子作りを通じて俳句や季語について理解を深める
など。
食育と知育を組み合わせたものでもあります。
従来の教室での学習と異なり、キッチンラーニングは五感を使って体験的に学ぶもの。
目で見て、手で触れて、香りを嗅ぎ、味わって、音を聞く。
この多感覚的な学びによって、教科書だけでは得られない深い理解と記憶の定着が期待できます。
料理だからこそできることだといえるでしょう。
キッチンラーニングには、教科の学習以外にも様々な効果があります。
たとえば、
レシピを読み解く力
材料を正確に計量する力
時間を管理する力
など、生活に必要な基礎的なスキルが自然と身につきます。
グループで料理を作る際には、コミュニケーション能力やチームワークも育まれます。
食材や調理法を工夫する過程で、創造性や問題解決能力も磨かれていきます。
このように、キッチンラーニングは、教科の学習と実践的なライフスキルの習得を同時に実現する、新しい形の教育手法です。
子どもたちは「勉強している」という意識よりも、「料理を作って楽しい」という気持ちで活動に取り組むことができ、それがより自然な形での学びにつながっています。
家庭での親子活動としても取り入れやすく、学校での授業実践としても注目を集めています。
▽
冬休みに親子でできるキッチンラーニングのアイデアを紹介します。
教科学習と料理を組み合わせた、楽しく学べる活動の提案です。
★「お雑煮マップ」プロジェクト(社会・地理)
日本各地のお雑煮の特徴を地図上で調べる
家庭のお雑煮と比較して違いを学ぶ
実際に2-3種類のお雑煮を作ってみる
地域による食文化の違いについて考える
★「クリスマスクッキーの分数学習」(算数)
クッキーの生地を等分する練習
レシピの分量を2倍、3倍に計算
焼き上がったクッキーで分数の計算
形の違うクッキーで図形も学習
★「カラフル味噌汁の科学実験」(理科)
干し椎茸の戻り方を観察して溶解の仕組みを学ぶ
だしが出る仕組みを実験しながら理解
野菜の切り方と煮えやすさの関係を観察
味噌の発酵について学ぶ
★「お正月料理で漢字学習」(国語)
食材の漢字を書く練習
料理名の由来を調べる
おせち料理に込められた意味を学ぶ
お正月の食べ物にまつわる慣用句を覚える
★「冬野菜の栄養計算」(算数・理科)
白菜や大根などの重さを量る
カロリーや栄養価を計算
鍋料理の材料の分量を計算
ビタミンの種類と働きを学ぶ
★「世界のホットドリンク文化探検」(社会・英語)
各国の温かい飲み物について調べる
材料の原産地を地図で確認
英語でレシピを読んでみる
実際に作って味わう
★「手作り餅の実験室」(理科・算数)
もち米と普通の米の違いを観察
蒸し時間と温度の記録
つきたての餅の変化を観察
丸める大きさを計測
★「スープの温度変化グラフ作り」(算数・理科)
温度計で定期的に測定
測定値をグラフ化
保温の工夫を考える
熱の伝わり方を学ぶ
どの授業企画も、子供の年齢や興味に応じて難易度を調整できます。
写真や動画で記録を残すのもいいですね。
楽しい思い出になるとともに、学習の振り返りにも活用できます。