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ファイトケミカル豊富な野菜に、欠けているもの
スーパーなどで機能性野菜を見かけることが増えました。
見かけることが増えたということは、買う人も増えたのでしょう。
機能性野菜とは…
大雑把にいうと機能性野菜とはいわゆるファイトケミカルの含有量が特に多い野菜のことを指します。
「濃い野菜」と表現されることもあります。
機能性野菜を大きく分類すると
もともとファイトケミカルの含有量が特に多いもの
品種改良などでファイトケミカルの含有量を増やしたもの
もともと含まれていない成分を生産技術によって追加したもの
の3種類があります。
いずれにせよ、ファイトケミカルの含有量が多ければ多いほど健康によい野菜ということになるので、機能性野菜=「濃い野菜」を買う人が増えているのは良いニュースだと言えますね。
けれども、「濃い野菜」であれば十分というわけではありません。
せっかく「濃い野菜」をたくさん買って食べても、それが消化・吸収されて栄養が体内に取り込まれればよいのですが、吸収されずにそのまま体外に排出されることもあります。
つまり「ファイトケミカルは吸収してナンボ」ということです。
(A)「濃い野菜」を食べたことで胃の中に入るファイトケミカルの量
(B)そのうちどれくらいの割合が消化・吸収されて体内を回るのか
この割合を「バイオアベイラビリティ」といいます。
つまり、バイオアベイラビリティ = A ÷ B
「バイオアベイラビリティ」の数値が高いほど、ファイトケミカルの吸収率が高いことになります。
反対にその数値が低ければ、食べても効果がないということになります。
このバイオアベイラビリティをアップさせる方法のうち、比較的よく知られているものをいくつか紹介します。
緑茶を飲むときにレモン汁を加える→カテキンの吸収量が増えます。
オレンジジュースを食事と一緒にとる→食事に含まれる鉄分が体に吸収されやすくなります。
トマトやニンジンは火を通す→リコピン(トマト)やベータカロチン(ニンジン)の吸収がアップします。
サラダにオリーブオイルやアボカドオイルをかける→リコピン・ベータカロチン・ルチンなどの吸収が上がります。
料理に黒コショウをかける→黒コショウに含まれるピペリンには、様々な食材の吸収を向上させる作用があります。
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