「ビジネスパーソンだって食育されたい」は本当か?
ビジネスパーソンむけの食育が増えているらしい
食育というと「子供むけ」をイメージする人があいかわらず多いですね。
子供は大人みたいにひねくれていたり屁理屈で反論したりしないので、食育する側もしやすいのでしょう。
ですが食育は本来、年齢や性別などを限るものではありません。
子供への食育がしやすいからといって、大人の食育を避けて「逃げまわる」のもどうかと思われます。
たしかに、ビジネスパーソンの方々が
「子供ばかりずるい。自分たちも食育されたい」
と思っているかどうかは不明です。
たぶん、そんなことはあまり思っていないでしょう。
しかし、
「ビジネスパーソンも食育を学ぶべきだ」
「優れたビジネスパーソンほど食事に気を使っているよ」
と主張する人は近年増えています。
目立つところでいうと、たとえばこんな本を書店で見かけたことはないでしょうか。
ビジネスパーソンむけ食育とは
さて、このような「ビジネスパーソンを対象にした食育の動き」をよく観察すると、大きく分けて3つのスタイルがあることがわかります。
体調回復型の食育
ブレインフード型の食育
グルメ型の食育
という3つのスタイルです。
体調回復型の食育
日本のビジネスパーソンは
朝食を食べずに出社する
ランチは麺類が多い
飲酒の機会が多い
残業のあと、遅い時間に食事をする
といった生活になりやすく、その結果「会社を休むほどではないが、毎日どことなく体調がすぐれない状態(※)」に陥っていることが多いといいます。
そこで、食生活を改めて体調を整え、結果的に仕事の能率を上げよう、という食育を、「体調回復型の食育」と呼びます。
(※)健康経営業界では「プレゼンティーイズム」という名前で呼ばれています。
ブレインフード型の食育
世の中にはさまざまな食品がありますが、そのなかで特に「脳を刺激する」とされる食材を「ブレインフード」といいます。
たとえば
青魚
ナッツ類
チョコレート
などはWHO(世界保健機構)も推奨する有名な「ブレインフード」です。
「ブレインフード」には他にもいろいろありますが、いずれにせよ、日ごろから「ブレインフード」を食べて、頭の切れるビジネスパーソンになろう、という食育が「ブレインフード型の食育」です。
グルメ型の食育
接待の場などで
食事のマナーができている
店選びのセンスがよい
ワインを上手に選べる
食の知識が豊富で会話が楽しい
といった人はカッコイイ人に見えます。
結果的に、ビジネスの成約率も高いでしょう。
「グルメ型の食育」とは、そういう「カッコイイ人」になりましょうという食育です。