王様のいちばん長い昼食 :-)
運命の昼食会、はじまる。「陛下、お時間でございます」
侍従長の声に、国王ヒシオ2世は憂鬱な顔をあげました。
侍従長の顔も曇っています。
侍従長の横に、総理大臣が立っていました。
総理大臣が言いました。
「国家100年の計のため、軍隊を強くするため、臣民のためでございます、陛下。なにとぞ…」
「分かっておる。みなまで申すな」
「はっ」
国王が総理大臣と侍従長を従えて会食の間に入ると、そこには内務大臣、外務大臣、陸軍大臣、海軍大臣、大蔵大臣、枢密院議長など、国家の主要な面々