新刊リリース【経営戦略としてのSDGs・ESG~“未来から愛される会社“になって地域×業界NO.1を目指す】への想い-01
2022年2月23日(祝)私の人生49回目の誕生日と2回目の新刊リリース日が重なるという、極めてめでたく嬉しいことが起こりました。
この本は、地域の中小企業がSDGsをツールとして本質的に活用することで、経営戦略-事業戦略-人事戦略を繋げ「働き方改革×SDGs・ESG経営」を同時に推進する「不の解消マネジメントサイクル」を回していこう!というテーマで書かれています。
職場の「不」の解消(働き方改革)そして、社会の「不」の解消(SDGs・ESG経営)の両方を実現していくための経営の「在り方」や事業の「創り方」、そして人材の「育て方」に言及しています。
はじめに
「お母さんの会社! SDGsに取り組んでるの? すごーい!」
「おじいちゃんの仕事って、SDGsに関係してるんだ! 詳しく教えて!」
「今回の商品企画については、SDGsの視点からA案が良いと思います!」
「今から8年後の2030年を見据えて、SDGsで次世代リーダーを育成しよう!」
そんな会話が、これから日本中のご家庭や中小企業で増えていくことでしょう。
本書を手に取られた方は、次のような課題(不)を抱えているのではないでしょうか?
・「SDGs」に関心はあるが、詳しいことまでは知らない(不理解)。
・「SDGsって単なるブームじゃないの?」といった気持ち(不信感)を抱いている。
・「SDGsは大企業が取り組むもので、中小企業には関係ないでしょう?」といった
いわば、ボタンの掛け違い(不一致)を起こしている。
・自社で取り組むにあたり、数多くの書籍や雑誌を読み、様々なセミナーに参加した
ものの、具体的な推進方法がはっきりしない(不明瞭)。
ここにあげた全ては、私が4年前(2018年4月当時)にSDGsに対して抱いていた「不」の感情や状態そのものなのです。
これまで、1000社を超える中小企業の「人材育成」や「組織開発」における伴走支
援の中から「職場の基礎代謝Ⓡ&不の解消マネジメントⓇ」メソッドを生み出し、おかげさ
まで、2018年4月には、人生初の著書『生産性を高める職場の基礎代謝 ~社員の「不」を解消し能力を生み出すヒント』(合同フォレスト)を出版することができました。
それにも関わらず、私自身がSDGsに対しての「不」を放置し、解消していなかったのです。
そこで、自身が抱えているSDGsへの「『不』を解消をしよう!」と、2018年10 月に一念発起。今日に至るまで、SDGsに関する書籍や雑誌を100冊以上読み、セミナーや講座を、リアルとオンライン合わせて50回以上は受講してきました。
その内容を中小企業向けにアレンジして研修を行い、受講された方々からフィードバックをもらって改訂することを、100回以上にわたって繰り返してきました。
そして、日本全国50社以上の中小企業の経営者や管理職、従業員(パート・アルバイト含む)の皆さまと共に創り上げたのが、本書のタイトルの一部にもなっている「未来から愛される会社 ~持続可能な組織づくりとSDGs・ESG経営」というメソッドです。
皆さまの様々な意見を取り入れながらブラッシュアップできたおかげで、SDGsを中小企業の経営に導入するための実践的な内容になりました。
現在、日本各地で頑張っている中小企業の多くは、大手企業やグローバル企業とは異なって「CSR推進室」や「SDGsプロジェクトチーム」といった専門部署や専任を設けるほど、人・モノ・カネ・情報に余裕があるわけではありません。
また、地球全体とか世界規模といった大きな話をしても、社員がピンと腹落ちせずスイッチが入りにくい(SDGs界隈でよく聞く「ジブンごと化」しにくい)のも現状です。
それらの課題を解決すべく書いたのが本書であり、以下の3つの視点が大きな特長となっています。ぜひ、この3つを意識しながら、読んでみてください。
①地域の中小企業経営者に向けた内容で、事例も中小企業が中心です。なお、事例はあくまで参考とし、その「本質」をご理解いただけるように構成しています。
②持続可能な職場づくり(職場の「不」の解消)と持続可能な開発目標(社会の「不」の解消)を同時に行うことを目的としています。いわば「働き方改革×SDGs経営」です。
③過去・現在の歴史(ヒストリー)と未来への物語(ストーリー)で「見える化→言える化→魅せる化」し、未来から愛される(=持続可能な)組織づくりを目指します。
おかげさまで、この取り組みを推進する仲間である「職場のSDGs推進コンサルタント」及び「職場の基礎代謝Ⓡ改善ファシリテーター」が日本全国で150名以上になりました。
今から8年後(2030年)、そしてその先の未来が楽しみです。
職場のSDGs研究所 代表/戦略人事コンサルタント 白井 旬
ニッポン全国の中小企業の事例(30社以上掲載)
本書の特徴としては、大手やグローバル企業の事例ではなく、地域の中小企業のSDGs経営の事例を30社以上掲載している点にあります。その結果、書籍全体では300ページとなっていますが、全て見開き2ページにしてあるのでスムーズにお読みいただけると思います。以下の書籍ページと企業名。
SDGs・ESGは内側(従業員・職場)から
SDGsがメディア(テレビ・新聞・雑誌・ネット・SNSなど)で紹介される際、その時間とスペースの関係から「SDGsとは国連が定めた、世界の極度の貧困をなくす取り組みや、地球温暖化を防止するため対策を記した17の目標です」と端的に伝えることがほとんどです。
これ自体は間違いではありませんが、それを聞いた私たちの頭の中には「SDGsといえば、世界全体の貧困問題、地球における環境問題などのこと」というイメージが定着しつつあるように思います。これでは、SDGsの本質的な取り組みとは言いがたい状況です。
持続可能性を国連が提唱したものは「SDGs」ですが、同じく持続可能性を金融・投資の視点から提唱したものが「ESG(環境・社会・ガバナンス)」となります。
そのESG=環境・地球(Environment)、社会・地域(Social)、従業員・職場(Governance)の位置関係を図で示すと下記のような三重丸のような形となります。
現在の日本のSDGsにおいては、E(地球や環境)やS(地域や社会)の側面ばかりがクローズアップされていますが、最も内側にある(企業の基盤となる)G(従業員&職場)が大切だと考えます。
SDGs・ESGでは、一番外側の環境・地球(Environment)の「不」の解消(課題解決)ばかりに着目するだけでなく、その土台となる、社会・地域(Social)、従業員・職場(Governance)といった内側の「不」解消(課題解決)から始めていく(同時に取り組む)のが有効です。
SDGsの3つの機能を通じて「見える化」⇔「言える化」⇔「魅せる化」を実現
SDGsには3つの機能(翻訳機能・育成機能・連結機能)があり、その機能を活かすことで、下記のように企業の「経営戦略」⇔「事業戦略」⇔「人事戦略」に一本の筋を通すことが、比較的にスムーズに出来るようになります。
1-経営者の在り方を「見える化」
2-今後の事業展開を「言える化」
3-期待する人材像を「魅せる化」
ぜひ、地域の中小企業は、SDGsの3つの機能を活用し、自社の「経営戦略」⇔「事業戦略」⇔「人事戦略」の実現を目指してほしいと思っています。
新刊への想い・・・続きは、また後日。
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